ディズニー/ピクサー映画「トイ・ストーリー」シリーズの『トイ・ストーリー4』が、第92回アカデミー賞<長編アニメーション賞>を受賞。日本では、2019年7月12日(金)より公開された。
主人公のウッディを通して”おもちゃにとって大切なことは子供のそばにいること”というシリーズを通したコンセプトを持ち、ウッディとバズ・ライトイヤーの友情を描いてきた「トイ・ストーリー」。
第1作目から時が経ち、17歳になったおもちゃの持ち主アンディ・デイビスは、大学の寮へ引っ越すことに。ウッディやバスらは、アンディと別れを告げ、4歳の女の子ボニーという持ち主のもとで心機一転、新たな道を歩むこととなった。
こうして完全に終わりを告げたと思われていた『トイ・ストーリー3』を経て、ついに公開となるシリーズ4作目。ウッディらとともにスポットライトを浴びるのは、新キャラクターであり、シリーズ初の手作りおもちゃであるフォーキー。そして、シリーズ1、2作目に登場し、3作目では回想シーンのみの出演で、なぜか仲間の輪にいなかった羊飼いの人形ボー・ピープとの再会も描かれる。
賞レースの常連となっている『トイ・ストーリー』シリーズだが、本作ももちろん世界中の賞レースに参加。第77回ゴールデン・グローブ賞においては受賞を逃したが、2020年2月10日(月)に発表された第92回アカデミー賞においては、長編アニメーション賞に輝いた。
「トイ・ストーリー」のヒロインとして、いつもウッディのことを気にかけ勇気づけていた、優しい羊飼い人形のボー・ピープが帰ってくる。離れ離れになったあと、いくつかの場所を経て、今は持ち主のいない人形に。戻ってきたボーは、頼りになるたくましい女性になっていた。
スクリーンでボーが姿を見せるのは、2作目以来、実に19年ぶりだ。公開されたポスター画像では、ブロンドにピンクの水玉というお馴染みの可憐なドレスではなく、勇敢でクールなパンツルックに身を包んでいる。
『トイ・ストーリー4』では、新キャラクター「フォーキー」が初登場。フォーキーは、ウッディやジェシーたちの今の持ち主であるボニーが幼稚園で作った、シリーズ史上初の“手作りおもちゃ”。ボニーの一番のお気に入りだ。しかし、フォークやモールで出来た自分のことを、おもちゃではなくゴミだと思い込んでいて、目を離すとすぐにゴミ箱の中に…。ボニーやおもちゃの仲間たちのところから逃げ出そうとする。
ダッキーは、ふわふわの毛並みのアヒルのぬいぐるみ。そして、鮮やかな青と緑のモフモフの毛が特徴のうさぎのぬいぐるみがバニーだ。ウッディたちがたどり着いた移動遊園地の射的の景品として置かれており、いつか子供に持って帰ってもらうことを夢見ている。愛らしい見た目の2匹は、そのビジュアルに反した毒舌コンビ。公開された映像では、辛口マシンガントークを炸裂している。
ギャビー・ギャビーは、ウッディとフォーキーが迷い込んだアンティークショップにいる可愛らしい見た目の女の子のお人形。ウッディと同じように“おもちゃにとって大切なことは子供のそばにいること”という強い信念を持っているが、声の故障により一度も子供に愛されたことがなく、「いつか子供に愛されたい」と願っている。
デューク・カブーンは、カナダ出身のバイクスタントマンのおもちゃ。CMのように高く遠くへ飛べないため、持ち主の子供に飽きられてしまったことがトラウマとなり、自分に自信が持てていないという。
ギグル・マクディンプルズは、ボーの親友で、ボーの肩に乗って行動を共にしている。はっきりとした性格で、ボーにとっての良きアドバイザーでもある。1980年代に玩具シリーズとして発売された小さなプラスティック人形であり、「トイ・ストーリー」シリーズ最小のおもちゃだ。