ミントデザインズ(mintdesigns)2018年春夏コレクションが東京・青山で発表された。今シーズンは、イタリア人宣教師が中国で撮影した写真集からインスピレーションを得て、西洋の視点から見た中国や、中国から見たキリスト教文化などを表現した。
今季のポイントである「中国」は、チャイナドレスを彷彿させるボタンデザインを取り入れたトップスや、中国の陶磁器を感じさせる繊細な青の模様に染められたワンピースやスカートに現れた。さらに「アジアンノット(淡路玉)」と呼ばれる中国伝統の飾り結びが、ウエストマークのベルトやサンダルのタッセル部分、そしてウェアの柄にまで取り入られた。あらゆるウェアに取り入れられた陶磁器柄は、どこかエキゾチックさも醸し出ており西洋の中国趣味:シノワズリにも重なる。
一方、中国の視点で見た西洋のキリスト教文化。ノースリーブのロングドレスに取り入れられたユニークな「天使柄」が一番顕著に現れている。羽根が生えたいくつもの天使がドレスの上できれいに整列した。
着こなしはレイヤードスタイル。ワンピースの下から2重のスカートが顔を出したり、トップス2枚とスカートを組み合わせたり、ワンピースにトップスを重ねたりと、2枚3枚を合わせた着こなしが数多く披露された。素材は春夏シーズンらしい爽やかなリネンに加え、レースやシアー素材を部分的に取り入れることで、絶妙な軽やかさを出している。