トリー バーチ(TORY BURCH)の2018年春夏コレクションが、アメリカ・ニューヨークで発表された。
今回は、インテリア・デザイナーのデービッド・ヒックスからインスパイアされたコレクションだ。デービッド・ヒックスのカラフルで大胆な幾何学模様や細部に宿る美的感覚は、インテリアに新たな定義をもたらしたとともに、普遍的な価値を持つ。デービッド・ヒックスのクリエイティビティとトリー・バーチの表現がコラボレーションした、色彩豊かで親しみやすい世界観が広がる。
しなやかな曲線を描くシルエットに、春夏の開放的なムードが漂う。ドレープシルク、カシミヤ、クレープなど柔らかい素材がフェミニンな印象をもたらし、ホワイトやマスタードイエロー、リーフグリーンなど明るい色彩とマッチして華やかな空気感が生み出される。ストライプのワンピースは眩しい日差しを反映したようなはっきりとしたカラーリングが目を引く。細かい幾何学模様と一緒にイエロー・グリーンなどのカラーパネルをプリントしたワンピースやセットアップはリラクシングな印象だが、ブラウンのベルトでウエストマークをすることでスタイリッシュな一面も見える。
ブランドのイニシャル“T”で構成した幾何学模様をプリントした、オレンジやシャンブレーのドレスはエキゾチックな雰囲気。生地を羽織ったり巻いたりしているかのようなパターンやフリンジ、また、万華鏡プリントのセットアップからも、多様な文化の影響が感じられる。また、白地に色とりどりのアイリスが咲くプリントは、デービッド・ヒックスの庭園に対する愛を象徴したものだ。
幾何学モチーフは、全面プリントのバッグや、ジュエリーにも施され存在感を放っている。バッグは、ナチュラルなカラーリングのレザーからタオル地の大きなトートバッグまで、イージーながらも、洗練された印象。足元にはフラットシューズをコーディネート。プールスライドサンダルやレインボーカラーのサンダルから、スタッズを配したホワイトレザーの都会的なシューズまで、開放的なスタイルに豊かな表情をプラスする。