パリ当初の目標であった、チーム作りが今ではできているんですね。
時間はかかりましたが、ようやく基盤はできてきたなと。無名だったころから今ではやっと海外の関係者の方々もショーを見に来てくれるようにもなり、海外取扱店舗も40件を越えるようになってきました。でももちろんショーをして取引先を増やすこと自体、あくまで通過点でそれがゴールなわけがないし、ゴール自体も決める必要もないと思っています。
コム デ ギャルソンがあの道を登ったから、sacaiがあの道を登ったから、僕たちもその道を登っていく必要はない。クリスチャンダダにはクリスチャンダダの道があるはずだから。今のファッション業界はまるで生き物のように動きが早いし、何が面白いとか断定できる時代ではないと思うので。パリで発表しようが、どこでどうやって発表しようが、自分が「今」を肌で感じつつ、クリスチャンダダらしい道を開拓していきたいです。