ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、イタリア・ミラノで発表された。
記憶に新しい、1月に発表された2017-18年秋冬メンズコレクション。アメリカ人歌手オースティン・マホーンのオープニングアクトで幕開けし、世界各国のミレニアルズたちがモデルとして登場したショーが、パワーアップしてウィメンズコレクションへ。日本からは、日本人アーティストとして初めて水曜日のカンパネラのコムアイがモデルとして参加した。
ランウェイに溢れる、性別・国籍・年代を越えた様々な人々。モデル、女優、ファッションアイコンなど様々なシーンで活躍するミレニアルズ(1980~1990年生まれで2000年以降に成人をむかえた世代)は、親子、恋人同士、兄弟など様々な人間関係を示しながらランウェイを闊歩する。共通しているのは、ファッションを楽しんでいることとポジティブなマインドであること。ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナが唱え続けている、家族、愛といったキーワードが表現されている。
シーズンピースは、若い世代をしっかりと捉えたもので、オーバーサイズのデニムジャケットやダウンコート、フラットサンダルなどストリートテイストを含んでいる。中には、ティーンエージャー憧れのジャスティン・ビーバープリントのTシャツも。メンズコレクション同様に、ぬいぐるみのようなシロクマが付いたスタジャンや、ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナにとって家族であるペットたちをモチーフにしたであろうアニマルウェアなど、アイキャッチなアイテムが揃っている。
今シーズンの洋服で綴る物語は、宇宙への旅。デザイナーたちが宇宙飛行士になった姿や惑星、星などがスパンコール刺繍やプリントで描かれ、服地の上でストーリーを奏でている。ブランドのアイコンである、プリンセスルックや花柄ドレスなどは、フェミニンでドラマティックに。タキシードなどクラシックウェアも豊富に揃え、洋服そのものの多様性を楽しんでいる。