アメリカ版VOGUEの編集長アナ・ウィンターの呼びかけで始まり、世界18カ国に広まった「ファッション業界の支援」と「景気回復の促進」を目的にしたショッピング・イベント「FASHION’S NIGHT OUT 2011(ファッションズ・ナイト・アウト、以下FNO)」が2011年11月5日に過去最大規模で開催された。
14時から表参道ヒルズにて行われたオープニング・セレモニーの後、この日のために来日した各国VOGUEの編集長達やデザイナー達、そしてFNOアンバサダーである冨永愛や土屋アンナ、海外コレクションでも活躍するモデルのTAOらが各ショップを訪問。記念撮影に応じたり、サインを求められる等、ファンとの交流を楽しみながらショッピングを楽しんだ。日本での予想以上の人気を目の当たりにして、大感激する編集長達の姿も印象的だった。
表参道の各ショップではこの日だけのスペシャルな企画で買い物客を迎え、イベントを盛り上げた。 カリスマブロガーのTavi(タヴィ)ちゃんはミュウ ミュウ青山店でのスタイリングコンテストのホストとして参加した。
バーバリー表参道にはチーフ・クリエイティブ・オフィサーのクリストファー・ベイリーが来店。UKバンドの「The Crookes(ザ・クルックス)」がインストアライブイベントを繰り広げた。また、イベント期間中の売上の10%が東日本大震災被災者の方々へ支援金として寄付された。
プラダ青山店ではVOGU JAPANのファッション・ディレクター・アット・ラージ、アンナ・デッロ・ルッソがスタイリングしたマネキン90体がヘルツォーク&ド・ムーロンが手がけたショップ前で整列する圧巻のプレゼンテーションを披露。
9月にオープンしたばかりのロベルト・カヴァリ青山店ではシャンパンが振る舞われ、DJが音楽で盛り上げる中、買い物客はゴージャスなショッピングを楽しんでいた。
左)ロベルト カヴァリ 青山店にて 右)フォトグラファー レスリー・キー
3.1 PHILLIP LIM青山店ではモデルのTAOとスペシャルコラボしたチャリティーTシャツを限定販売。震災後NYにてチャリティー活動をするTAOにデザイナーのフィリップ・リムが心から賛同し、実現した。また、アンテプリマ青山店ではレスリー・キーによるチャリティ写真展を開催。トークショーやスペシャルコラボレーションの展示など多彩な企画でお客を迎えた。さらに、セオリー青山本店では、アメリカ版VOGUEのアナ・ウィンター編集長が餅つきを初体験した。
左)3.1 フィリップ リム 青山店にて 右)アンテプリマ 青山店にて
イベントに合わせて来日したデザイナーのルシアン・ペラフィネは「とてもナイスなイベントだ。街が人々が集うことでとてもエネルギッシュになっているし、リラックスしてショッピングを楽しむことができるからね。いろんなファッションを見ることが、人生を楽しむモチベーションになっているのが分かるよ」と語り、コスチューム ナショナルのデザイナーであるエンニョ・カパサも「とってもハッピーなイベントに参加できて嬉しいよ。僕も思いっきりエンジョイしたし、素晴らしい夜だった」と感慨深げにコメントしてくれた。
左)ルシアン・ペラフィネ 右)コスチュームナショナルのエンニョ・カパサ
買い物客だけでなく、セレブやデザイナー達参加者全員で盛り上がったファッションズ・ナイト・アウトは21時からクロージング・セレモニーが行われ、幕を閉じた。ファッションが持つ影響力の大きさを実感した一日となった。