スポーツマックス(SPORTMAX)は、2017年春夏ウィメンズコレクションをイタリア・ミラノで発表した。
今季は、日本が着想源として選ばれた。写真家・浦口楠一が捉えた海の女たち。広大に広がる海洋の下で、あふれんばかりの笑顔を振りまく海女たちがミューズとなり、シーズンルックに陽気な雰囲気をもたらしている。
ファブリックは、夏らしく軽量なものが中心だ。洗いにかけたコットン、うねりのあるシルク、しわを寄せたリネンが、サマードレスやロングジレ、カットソーを形作る。そうしてエアリーなファブリックの上で、魚たちや波がプリントになって登場し、泳ぎ回り揺れ動いている。
ビーチに来たなら肌見せは必須だ。スポーツマックスはよりエレガントな露出を提案している。ドレスのバックスタイルには大きく穴を明け、日焼けした肌をセンシュアルに覗かせる。また、ドローストリングも巧みに使用し、袖や裾をたくしあげて、無造作に色気を香らせている。腰下にある2つの可愛いホールも、このドローストリングによるデザインアクセントだ。
アクセサリーラインも、装い同様にマリンムード一色。モデルたちは、片耳に魚片耳にはパールといった感じで、アシンメトリーなピアスコーディネートを楽しんでいる。海女のバスケットから派生したニューバッグ「SM207」は、ラバー加工したレザ―をカッティング。楕円形のホールからインナーバッグが顔を出し、豊かなコントラストを描いている。