ラマルク(LAMARCK)の2017年春夏コレクションが2016年8月23日(火)、東京・赤坂の草月会館で発表された。
今シーズンのテーマは「明鏡止水」。よこしまな考えがなく、澄み切って落ち着いた心の様子を表す言葉だ。過去のアーカイブや日本文化を取り入れ、伝統とモダンを融合。聡明な女性像を表現した。
多数登場したトップスとスカートの組み合わせ、キーワードは「透け感」だ。肌の見えるパンチング加工のウェアやかぎ編みニット、スカートも同じく足元の透ける軽やかな素材を取り入れた。そんな春の風を感じさせるウェアを、ショートコルセットやベルト、そして存在感の光るチョーカーを取り入れることで、メリハリのある着こなしにアップグレード。
デニムアイテムに目を向けよう。フリンジ付きのトップスや、ショート丈とドロップショルダーのジャケット、そしてスリットをボタンで調節できるタイトスカートなどが登場した。すべてシルクを取り入れた、国内産のオリジナルデニムを使用している。
「過去のアーカイブを取り入れた」と語ったデザイナー・森下慎介の言葉は、オールインワンに付いた長く垂れ落ちるリボンや、まるで花の蕾を彷彿させる形のスカートに見られる。2016年春夏コレクションで披露された、ロマンティックなウェアを思い出させた。
カラーパレットはニュートラルカラーの中に、ピンクやオレンジ、ターコイズなど鮮やかな色をアクセントに取り入れ、春らしい世界観を表現した。