志田未来と竜星涼W主演による映画『泣き虫ピエロの結婚式』が、2016年9月24日(土)よりシネマート新宿他全国の劇場で公開される。
みんなを笑顔にする道化師に憧れて、見習いピエロを続ける佳奈美と、重病から笑顔を忘れてしまった陽介の切ない純愛を描く本作は、望月美由紀による第4回日本感動大賞を受賞した実話の同名書籍をもとに描かれたラブストーリー。
主人公・佳奈美役を演じるのは、本格恋愛映画に初挑戦となる志田未来。劇中では、純白のウェディングドレス姿を披露している。そして、もう一人の主人公・陽介役には、出演作『orange‐オレンジ-』が大ヒットを記録、5月公開の主演映画『シマウマ』など今年ブレイク必至の竜星涼が抜擢された。
また、ヒロインの親友役にnon-noモデルとして10代女子の支持を得ながら女優としても注目を集める新木優子や、実力派俳優・螢雪次朗も出演する。
泣き出したくなる様な現実を前にしながらも、笑顔を忘れずに切ない運命に立ち向かう佳奈美と、その真っすぐな気持ちに触れて次第に心を開いていく陽介のピュアな恋愛物語は、“出会いと別れを知る”全ての人の心に響く作品となりそうだ。
竜星涼はこれまで数々のドラマ・映画に出演し、戦隊レンジャーから高校生、裏社会で生きるダークヒーローまで、幅広い役を演じてきた。2016年1月にはパリで行われた、ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)2016-17年秋冬コレクションに出演。俳優のみならず、モデルとしてパリコレデビューを果たしたことでも注目を浴びている。そんな彼に、最新作『泣き虫ピエロの結婚式』の役にかける思いやパリコレへの挑戦、そして独自のファッション観について話を聞いた。
まず、陽介の患っている「透析」という病気をしっかりと知るということが、演じる上で一番大事だと考えました。なので、透析患者の方々の苦しみやどのような制限をするのか、とことん調べました。実際に透析の病院へ行き、話を聞いたり。
治療のために日常的に通院するという感覚を自分の体に与えておきたかったので、始まる約1ヶ月前から日にちを決めて、週3日ほど病院に行って帰るということもしました。
本音と行動のギャップや、不器用なところ、また女性に関しては、照れくささが出てしまうところは、自分も似ているかなと思いました。特に陽介に関しては、人に病気のことを知られたくなかったりもするので、余計だったりはしますが。
元々この世界に入ったのは、スカウトがきっかけです。ただ、割とすぐ始めの段階から、俳優をやっていきたいと考え始めました。元々見る方が好きだったのですが、見る方ではない、プレイヤーとしてのほうが楽しいなと思うようになって。
特に、始めの頃に経験した舞台で、”俳優って面白いな”という思いがより強くなりましたね。アクションシーンもたくさんあったので、その際教わったことは、のちに出演した戦隊レンジャー作品の基礎にもなりました。
社会派な役がやってみたいですね。世間に対して挑戦していたり、世の中に関して訴えていく役柄です。見終わった後「気持ち悪い」で終わるような、見ててすかっとしない映画に出てみたいです。
もともと、ヨウジヤマモトが好きで、ブランドの方々とも仲良くさせて頂いていました。「1月にコレクションがあるから、もし興味があるなら参加してみないか?」と声をかけて貰ったことがきっかけです。単独でパリへ行き、オーディションを受け、もし受かれば次の日にランウェイを歩くという強行スケジュールで。それでも、「出演できるかの保証はできない」と言われていました。
実際現地に着いても、日本語しか話せないので、右も左も本当に分からない。よく行ったなと我ながら思います。現地では、僕よりも身長があって経験も豊富な人たちが、たくさん来ていました。それこそ、有名ブランドの広告に出演するモデル達もたくさん来ていて、そういう人たちが前の距離を3人ずつ歩いていく。そんなオーディションの中、彼らがことごとく落とされていく。役者のオーディションよりも厳しいなと感じましたね。中身というよりも、見た目や洋服が似合うかという、一瞬で判断されるんです。合わなかったら「GOOD LUCK」で終わる。それがある意味、面白く、そしてシビアだなとも思いました。
今年で一番の刺激だったと思えるほどの経験でしたね。変化でいうと、チャレンジや挑戦をしていかないといけないと思うようになりました。受け身でいても、何も手に入らない、自分のしたい仕事はほとんどできないじゃないかなと。自分から発信していける表現者にならないと、面白いことはできないと考えるようになりました。今では、役者業意外にも、自分のやりたいことは、全部やっていきたいなと思っています。
コンスタントに挑戦していきたいですね。ランウェイですと、ヨウジヤマモトに続きY-3(ワイスリー)、そしてKENZO(ケンゾー)などもいつか出たい。もちろん、他のラグジュアリーブランドもチャレンジしていくつもりです。
ショーを成功させるために、全員が一丸となってコレクションに向けてやっていく、そういった“空間のものづくり”という意味では、役者も同じように作品をみんなでチームワークで作り上げていくので、似ています。でもモデルの役割は、いかに洋服を良く魅せるかだと思うので、そこは役者とは異なる部分ですね。
パンツとシューズはY-3、トップスとコートはサベージ(SUB-AGE.)です。プライベートでは、ヨウジヤマモトを着ることが多いですね、あとはイッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)など、日本のブランドはよく着ます。
最近購入した、ジル・サンダー(JIL SANDER)のピンクのセットアップでしょうか。ピンクを含め、蛍光色が大好きなので、普段着る服も派手で奇抜なものが多いです。ワイドパンツとかも特に好きですね。
日本人でいう僕のスタイルアイコンだと、役者のオダギリジョーさんでしょうか。雰囲気を持っていて、すてきだなと思います。あとは、基本的に女性誌や洋誌も全部見るので、それがインスピレーションになっていたりもします。
■竜星涼 プロフィール
1993年3月24日、東京都生まれ。身長183cm。ドラマ『素直になれなくて』でデビュー。舞台『OZ -オズ-』、映画『桜蘭高校ホスト部』『ライアーゲーム』などに出演し、2013年に『獣電戦隊キョウリュウジャー』のキョウリュウレッド/桐生ダイゴ役として出演し、注目を集めた。その後もドラマ『GTO』、映画『orange-オレンジ-』『シマウマ』などで幅広い役を演じ、現在『泣き虫ピエロの結婚式』が公開予定。
【作品情報】
映画『泣き虫ピエロの結婚式』
公開日:2016年9月24日(土)
出演:志田未来、竜星涼、新木優子、螢雪次朗
監督:御法川修
原作:「泣き虫ピエロの結婚式」望月美由紀(リンダパブリッシャーズ)
製作:「泣き虫ピエロの結婚式」製作委員会
配給:スールキートス
©2016 映画『泣き虫ピエロの結婚式』製作委員会
【ストーリー】
みんなを笑顔にすることを夢見る、見習いピエロの佳奈美が恋したのは、笑顔を忘れた透析患者の陽介だった。彼を笑顔にするため、どんなときでも笑顔でいると決意した佳奈美の明るさに触れ、次第に心を許していく陽介。そして、いつしか二人は結婚の約束をする。しかし、式の前日に倒れた陽介に宣告された余命は残りわずかなものだった。愛するがゆえ、佳奈美との別れを決断して再び笑顔を失った陽介に、佳奈美が贈ったものは...?