ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)は、ミラノ・ファッション・ウィーク最終日の2016年2月29日(月)に、2016-17年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
ミステリアスな「ブラック ベルベット」は、ジョルジオ・アルマーニが愛するテキスタイルの一つ。今シーズンは、パターンやデコレーション、アレンジ方法を変えて、じっくりと、このファブリックと向き合っている。
一つは、生地の個性を活かしたウェアを製作すること。特にパンツでの表現は面白く、サイドにプリーツを寄せたり、内ももから足首にかけて別布をパッチワークしたり。異なる色柄を交えながら素材の可能性を引き出している。シルエットは少しだけフレア。そのため、歩みに合わせて揺れ動き、独特の光沢感が顔を出す。
ショーが進むにつれて「ブラック ベルベット」は、洋服からデコレーションの役割へ。ジャケットのラベルやポケットなどのディテールを彩り、また、ネクタイに姿を変え、ドレスやスーツスタイルに華を添えている。
イブニングがスタートすると、素材自体の装飾性が増し、より豊かな表情へ。フリンジを重ねてストライプを描いたり、ステンドグラスのような透かしたレースを混ぜ込んだり…。シースルードレスやパンツの上にそっと身を寄せ、素材のミックスマッチを楽しんでいる姿も伺える。