ダイエットブッチャースリムスキン(DIET BUTCHER SLIM SKIN)が2016年春夏コレクションを発表。
「“音”を感じるブランドですね、と色々な方に言っていただいていて。今回は特に“その音 / BEAT”というものを意識して『BEAT BITERS』というテーマでコレクションを創ろうと思いました。」と発想の経緯を語ったデザイナーの深民尚。
モデルに起用したのは、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)、大森南朋(月に吠える。)、H ZETT M、尾崎世界観(クリープハイプ)ら7名の著名人。普段から深民と交流のあるミュージシャンやプライベートでも本ブランドを愛用しているミュージシャンたちだ。彼らの着こなしからは、日常のありのままのワードローブが見て取れた。
今シーズンを特徴づけるのは、ロックテイストをミックスしたテキスタイル。ジャケットやブルゾンには、少し透けるようなゼブラ柄にラメの煌めきをプラスした素材を用いている。ヒョウ柄やブロックチェックをミックスして、少しパンキッシュなイメージを構築していく。
また、細部へ目を向けるとさりげないキッチュな演出が垣間見える。例えば裏地。バックには、モノトーンのチェックをあしらって、その上にトランプを乗せていた。裏地へのこだわりは、ほかのアイテムにも。ラフなジャケットは、リバーシブル仕様になっており、どちらの素材感も楽しめる演出が施されている。同じファブリックをベンツにもちらりとのぞかせているのが憎い。
それから、深民が「音楽をテキスタイル化したらこうなった」という柄は一段と目を引いた。ギターのピックを想起させる三角、五線譜が入り乱れたような模様はセットアップで用意された。