フィロソフィ ディ ロレンツォ セラフィニ(PHILOSOPHY di Lorenzo Serafini)の2016年春夏コレクションが2015年9月25日(金)にミラノで発表された。カウボーイが活躍する西部劇の中へ飛び込んだようなスタイルを披露した今シーズン。テキサスの風を感じるウエスタンな世界観となった。
コレクションは1800年代、アメリカ西部風のアイテムが満載。色褪せたようなゆったりとしたドレスや、牛の模様をそのまま使ったレザースカートとフリンジ付きジャケット、デニム調のオーバーオールなど、素材感にこだわったアイテムばかりだ。また、レースを用いたインナーやトップス、スカートなども展開し、カウボーイならぬ、“カウガール”風にフェミニンなスタイルに仕上げている。
また、中にはコルセットを付けたドレスも。腰のラインを綺麗に見せるコルセットを使うことで、現代風のドレスを当時の世界観で表現している。これとは対照的に、ヒップラインぎりぎりまで短くしたニットパンツや肌を見せるシースルーの素材も多用。アメリカ西部のスタイルをそのまま用いるのではなく、モダンな女性像の中に、当時の雰囲気を持たせることを意識しているようだ。
また、バスケットタイプのバッグやウエスタンブーツなど、アクセサリーまでこだわりを見せる。容量が多いバッグやアクティブに動けるブーツは、都会の荒野で生きる現代女性像を描き出した。