ロべルト カヴァリ(roberto cavalli)の2016年春夏コレクションが、ミラノファッションウィークで発表された。ピーター・デュンダスがクリエイティブ・ディレクターに就任してから初となる今シーズン。新生ロベルト カヴァリは、ブランドが得意とする豪華でセクシーなスタイルに立ち返ると同時に、デュンダス自身がデザインしてきたアーカイブ要素も織り交ぜたスタイルを披露した。
カラーパレットは、擦れたようなピンクやブルー、イエローなどナチュラルな雰囲気が中心。デニムやレザーもウォッシュド加工を施すことで色味を抑え、柔らかな見た目に仕上げている。さらにタイダイ染めによって色のムラを持たせ、より奥行きのある表情に。
また、アニマル柄も今シーズンの見どころ。ライオンの顔やレオパード、ゼブラ柄がドレスやジャガードのニット、マスキュリンなセットアップを飾り、見るものに野性的で力強い印象を与える。また、これらの柄に艶のあるレザーアイテムを合わせることで、ストリートスタイルも構築する。
軽やかでゴージャスなドレスルックにも注目。優雅なシルエットを描くドレスは、リボンやフリルを使ってフェミニンに仕上げる。ピンクやパープルのフレッシュな色合いから、ブラック、そしてヌードカラーまで展開し、透明感溢れる生地感は、繊細な女性の色気を感じさせる。一方、刺繍を施したチェーンと鎖帷子、ビーズ飾りのチュールなどで作られたタイトなドレスも提案。イブニングスタイルからストリートまで、着こなしにバリエーションをもたせることで、様々なシーンで華となるコレクションを完成させた。