タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)の2016年春夏コレクションが発表された。テーマは「miXture,」。ブリティッシュ、モーターサイクル、スポーツ、アウトドア、ミリタリーなど、あらゆる要素をデザイナー・宮下独自の斬新な発想で交差させ、新しいスタイルを提案していく。
伝統的なチェック模様をロングコートの全面にあしらったり、パンツやジャケットに施した左右対称な切り替えラインで、ユニオンジャックをほのかに香らせたりと、コレクション全体に英国のムードを漂わせている。
モーターサイクルの要素は、ウエストラインを調整できるベルクロ、ジャケットのアーム部分やサイドにあしらった斜めのジップポケットといったディテールで大胆に表現。またポリエステル素材のインナーカフやリブ付きのパンツの裾、フードのドローコードといった細部、全ての生地や縫い糸に施した撥水加工といった点からも、機能性に着目していることが伺える。
レザーアイテムも機能性にこだわり、強い伸縮性のあるショーツやモーターサイクルパンツがラインナップ。その他、ポロシャツの襟やモックタートルネックが宮下独自の視点で多くのアイテムに搭載され、イヤホンを収納できるフーディ―、ポリエステル素材の傘地で製作したジャンプスーツなど、ユニークで快活なアイテムも揃った。
今季新たにリリースするリジットデニムは、デニムのみを取り扱うジーンズブランド「スタビライザージーンズ」の矢實に、また例年同様、シューズは「フット ザ コーチャー」の竹ヶ原、帽子は「キジマタカユキ」の木島、ジュエリーは「END」の上田に製作を依頼。ウェアにあしらわれた装飾も「END」と共に製作したものであり、アンティークの「TALON」ジップにオリジナルパーツを被せたスペシャルな仕上がりだ。まさに宮下独自の多様な価値観を、交差、混合させて完成した「miXture,」である。