MILK(ミルク)とMILKBOY(ミルクボーイ)が、2015年6月12日(金)、2015-16年秋冬コレクションを披露した。ブランドは、創業以来こだわり続けている“原宿”を発表の場として選んだ。
少女時代に憧れたプリンセススタイルに、パンクロックなエッセンスを加えたファッションが、次々に登場。何度か繰り返す転調に合わせて、ガーリーなドレスルックやハードなパンクスタイルなどを提案し、来場者を釘付けにしていく。
フレンチスリーブのドレスやパフスリーブトップス、プリーツスカート、ドロワーズのような極短ショートパンツに、フリルやレースをふんだんにあしらい、ドリーミーなムードを演出している。そこにニーハイソックスをマッチ。それぞれ、レッグラインに沿うようにフリルを配したり、リボンでワンポイントを添えたり、音符やハート、星モチーフをプリントしたりと、個性的な表情を持っているものばかり。
メンズも同様に、シャツ&ジャケットやシャツ&タイなど、トラディショナルな組み合わせが中心だが、キャザーを寄せたり、リボンを配したり、チェック柄をセレクトしたりとアレンジを加え、レディースと同じように、夢のような世界観を構築していく。
しかし何といっても、今季の目玉は、映画『グレムリン(Gremlins)』とのコラボレーションアイテム。胸元に大きくギズモを配したハイネックトップス、ポップコーン柄のポップなTワンピ、ギズモが総柄になったセットアップなどが並ぶ。ぬいぐるみのようにモフモフしたパーカーや耳付ハット、ファーコート、さらにギズモモチーフのiPhoneケースも展開され、モデルはiPhoneケースを手に、観客を撮影。そんなサプライズな演出が、会場をますますヒートアップさせていく。
ウェアももちろんだが、バッグやシューズなどの小物もキュート。星形やエンジェルの羽を象ったバッグ、月形のブローチ、スカルモチーフのマフラーなどがラインナップ。大きな「M」マークのヘッドアクセサリーや真っ赤なリボンも印象的だが、バルーンで表現したカラフルなヘアが心に残る。ラストは、ジャンパースカートに、ヴェールを纏ったウェディングスタイルを提案。バックスタイルには尾尻をあしらい、ストラップはうさぎの耳を模したものを採り入れ、カワイイを追求しつづけ、ショーは幕を閉じた。