ミリタリーテイストのデザインが特徴的なイギリス出身の若手デザイナー、クリストファー レイバーン(Christopher Raeburn)が2011年春夏コレクションを発表した。
1920年代に、敵の目を錯覚させるために戦艦に塗られていたヴィヴィッドな色や柄からインスピレーションを得たという今シーズン。素材、プリントなど細部までこだわったデザインのジャケット、パーカー、ウィンドブレーカーが勢ぞろい。
パーカーやパイロットジャケットは英国製のコットンで作られており、防水・防風性のある生地には半透明なパラシュートの素材や、デッドストックの英国産ファブリックがふんだんに使用されている。鮮やかなグラフィックプリントは主にドット柄と迷彩柄で、オーガニックインクで印刷されているなど、環境にも配慮されている。ピンク、黄色、オレンジ、青などのネオンカラーが印象的。ベージュやカーキなど一見落ち着いた色合いのジャケットも、裏地にプリントが施されているものが多く、遊び心は忘れない。隠しポケットがあるデザインや、小さく折りたたんでバッグに収納出来るデザインもあり、高い機能性が見て取れる。地味になりがちなアウトドアファッションの機能性はそのままに、エッジを効かせたデザインでモダンに昇華させたコレクションになった。
Text by MIKA