トム フォード(Tom Ford)が2015-16年秋冬コレクションを発表。60年代のテイストに80年代初期独特のモダンさを取り入れたスタイルを披露している。
コレクションは大きく分けて3つの構成。1つ目は、マイクロチェック柄やオールブラックでつくるテーラードスタイルだ。新しいテーラードベース“バックリィ”も登場。大きめのピークドラペルのチェスターコートや、ショート丈のレザーブゾンなど、どこかレトロで男らしいアイテムも取り入れながら、ネクタイを締めたスタイルに多彩な表情を持たせる。
2つ目は、60年代らしいモッズスタイルやデニムを合わせたスタイル。色落ちが美しいスリムフィットデニムには、落ち着いた雰囲気のレースアップシューズを合わせて。パーカコートやムートンジャケットなど、やんちゃな印象のアウターを羽織っても、パンツと足元で大人の風格を醸し出せる。またニットはもちろん、シャツのインナーにまでタートルネックを合わせたコーディネートが新鮮だ。
そして最後はトム フォードが得意とするイヴニングスタイル。ここでもインナーにタートルネックを取り入れたり、足元に新作スニーカーを合わせたりと、ヌケ感を演出するのを忘れない新しいスタイリングが登場。またトリックアートのような幾何学模様が80年代を思わせるジャケットは、装いに圧倒的なインパクトを与える。ビジネスから休日、パーティーまで多様なシーンに合わせた今回のコレクション。どんな時でも大人の余裕と上品さを忘れない、トム フォード流のスタイルが提案された