2010年10月22日、シセ(sise)の2011年S/Sコレクションが発表された。
今シーズンのテーマは、『4696』。松本大洋の漫画「鉄コン筋クリート」の主人公、シロとクロのその後のストーリーをイメージして展開したという。
アイテムは、主に白と黒のモノトーンで展開。本ブランド初となるカーキのアイテムも登場した。シセの特徴ともいえる、上はタイトで下はボリューミーなシルエットに加え、全体を細く絞ったスタイルも展開された。ボタン等の無駄を排除した、スタイリッシュで美しいシルエットや、クロが抱える心の闇を表現したという骸骨のグラフィティプリントが印象的。
デザイナーの松井征心 廣川黄理の両氏は、ボタン等を排除した理由について、「漫画の平面のディテール感をそのまま表現したかった為」と語った。また、今回初めて挑戦したという、素材やカラーリング選びを一から行ったというアイテムについては、カーキ色のアイテムは、「シロとクロは、あの話の後も、なんらかの戦いをしているはず」と戦闘服をイメージしたものであると述べた。
松井氏と廣川氏の若いセンスの光る、魅力的なコレクションとなった。