2014年10月18日(土)、ファイヤー ワイヤー(PHIRE WIRE)が、2015年春夏コレクションを渋谷ヒカリエにて発表。同ブランドは、今シーズン初めてランウェイデビューを果たした。
会場には、身震いのするような重低音が鳴る。そしてスクリーンには海が映った。それもただの海ではない、工業地帯の近くの海だ。海沿いの道路、ベルトコンベア、張り巡らされる機械の配線。不協和音が鳴り響き、物々しい雰囲気の中、ショーは何かを訴えかけるかのようにして始まった。
そして、スポットライトを浴びながらそこに姿を現したのは、前身ブラックの服を身に纏った男だ。セカンドルックの、袖がカットオフのようなTシャツには「ア//」という意味深な文字が。続くルックもブラックが支配する。また、たまにプルオーバーやショート丈のパンツに見られたブルーのストライプや、パーカーに描かれた揺れ動く波のような模様が、どこかいぶかしげな海を思わせた。