2010年10月20日恵比寿ガーデンホールにて「TOKUKO 1erVOL(トクコ プルミエル ヴォル)2011S/Sコレクションが発表された。
今コレクションのテーマは「Australia」青い海のグレートバリアリーフの自然に感激し、アボリジニアートの文化に触れそこからインスピレーションを得たと語るデザイナーの前田徳子氏、その言葉どおり、アイテムのデザインからバックミュージックなどショウ全体にかけて、トータルの雰囲気でオーストラリア一色となっており、会場を楽しませていた。
シックでモノトーンのアイテムが多く、大人のエレガンスさを常に表現している印象が強いTOKUKO 1er VOL(トクコ プルミエル ヴォル)であるが、今コレクションにおいては、ショウスタートと共に、まず、パッションワイルドフラワーの柄をあしらったアイテムを身にまとったモデル達が登場し、会場にインパクトを与えた。その後も、グレートバリアリーフをイメージした深みのある明るいブルーを使用したワンピースやトップスなどが目立ち、全体的に華やかなイメージ。
「Australia」をテーマにしつつも、モチーフ色などにあわせてカテゴリー化され、それぞれの雰囲気をかもし出すような展開となっている印象をうけたが、前田氏曰く、全体の統一感も出すために、ドレッドモチーフのアボリジニカルチャーを彷彿させるヘッドアクセをショウの間、終始モデル達に同じように付けさせたことで、全体の統一感を出したかったそうである。
アイテムとしては、まずアボリジニアートにインスピレーションを受けブラックをベースに色とりどりのラインのが施されたトップスやワンピース。次にグレートバリアリーフをイメージしたブルーを使用したアイテムが多く登場し、その後は定番のブラックやグレーなどシックな印象のトップス、パンツなどが見受けられた。全体的に、大人エレガンスを表現しつつも、ラメ素材、スパンコール・レースなど細かいアクセントや、首元にフラワーモチーフ、フリルを持ってくるなど、少しかわいい要素を持ってくることで、大人の心にくすぐりを起こし、アイテムを手に取る人の心に変化が現れるようにしたかったと前田氏は語った。