1956年、ジョセフ、ピエール、フランソワ、イヴォンヌのドラップス4兄弟が、父の会社を名称変更して「ゴディバ」をスタート。
ゴディバ(GODIVA)は、ベルギー・ブリュッセル発祥のプレミアムチョコレートブランド。
ジョセフと妻ガブリエルによって命名された「ゴディバ」の名は、11世紀の英国の伯爵夫人レディ・ゴディバに由来する。レディ・ゴディバは、重税を課そうとする夫を戒め、苦しむ領民を救うために自らを犠牲にした人物。ゴディバのシンボルマークである馬に跨った裸婦は、彼女を描いたものである。
アフリカや南アメリカ、そしてマレーシアやインドネシアなどの東南アジア地域といったカカオ産地から最上級のカカオ豆のみを厳選、最高の技術と細心の注意をもって独自のチョコレートを製造。高級チョコレートブランドにふさわしい伝統の味を守り続ける一方で、熟練した職人の手で、新しいレシピやデザインのチョコレートを生み出している。
プラリネ、カレ、ガナッシュ、キャラメル、トリュフといった、ゴディバ独特の芸術性の高いチョコレートは、大きく分けてエンロービングとシェルモールディングという2種類の方法で作られる。エンロービングとは、キャラメルなどを溶かしたチョコレートで包み込むこと。一方シェルモールディングは、ヨーロッパで広く行われる方法。くぼみに溶かしたチョコレートを流し込み、さかさまにして余分なチョコレートを取り除く。冷やして残るチョコレート「シェル」にフィリングを入れ、最後にチョコレートを薄く流し込み、再び冷やした後型からはずす。
チョコレートの他、クッキーやチョコレートドリンク「ショコリキサー」、アイスクリームも展開。
なお、ゴディバは、サステナビリティへの取り組みや、「世界カカオ財団」「カカオ・ホライズン財団」「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」「セーブ・ザ・チルドレン」への加盟、「レディ・ゴディバ・プログラム」の実施、児童労働の撲滅などの社会的な活動にも取り組んでいる。
1926年、ベルギー・ブリュッセルでマスターショコラティエだったドラップスが、自宅の地下室を使いチョコレート会社「ショコラトリー・ドラップス」をスタート。
1937年、創業者のドラップスが亡くなり、その何ヵ月後かにドラップス夫人も死亡。
1956年、残されたジョセフ、ピエール、フランソワ、イヴォンヌのドラップス4兄弟は、会社名を「ショコラトリー・ドラップス」から「ゴディバ」に変更。ブリュッセルのグランプラス広場に、ゴディバ第1号店をオープンする。
1958年、初の海外ショップがパリのサントノーレ通りにオープン。海外展開の第一歩となる。
1972年、ニューヨークの五番街にショップオープン。同年、日本初のショップがオープン。
2017年、新コンセプトストア「アトリエ ドゥ ゴディバ」の世界1号店が、東京・西武池袋本店にオープン。
現在日本では、250以上の店舗を構えるまでに成長。世界でも、ヨーロッパ、北米、アジアからドバイやロシアにいたるまで、プレミアムチョコレートブランドとして知られている。