ロンドン・ファッション・ウィークにて発表されたエミリオ デ ラ モレナ(Emilio de la Morena)の2011年春夏コレクション。
公式スケジュールへ参加して3シーズン目となる今期のコレクションは、昼と夜、光と影のコントラストからインスピレーションを受けた。もうひとつのテーマが、キャンパスを切り裂いたり、彫刻に穴を開けた作品で知られるアルゼンチンの画家、彫刻家のルシオ・フォンタナ(Lucio Fontana)。彼の使用したテクニックが、スラッシュプリントのシルク、パンチングレザーに見られる。
デ・ラ・モレナらしいボディコンシャスなシルエットはさらに進化し、シャープでアシメントリーなネックラインや、幾何学的なシェイプ、フリルやドレープで作られるフェミニンなフォルムが新鮮。異なる色や素材の絶妙な組み合わせも今期のポイント。例えば、サテンやオーガンジーのパニエのようなオーバースカートがやレザーのドレスやミニスカートに組み合わされたり、四角のパターンがアーティスティックに組み合わされたりしている。
キーカラーは光のスペクトラムから生まれた、輝くイエロー、ソフトなピンク、ライトブルー、ミント、ライム、マスタード、コーラル等、強さとやわらかさを併せ持つ色たち。それらが黒やヌードカラーと組み合わって洗練された輝きを放っていた。今期も靴はロンドンのシューズブランド、シャーロット オリンピア(Charotte Olympia)とのコラボレーション。高いヒールとゴールドのジップ使いがポイントのプラットフォームサンダルは、ミント、ブラック、イエローとベージュの4色で春らしく足元を彩る。
ジュエリーはスコット ウィルソン(Scott Wilson)と初のコラボを実現。ポリッシュメタルのプレートでできた、グラフィカルなネックピースやカフスが、きらりと存在を主張しながらドレスを引き立てていた。