ホテル雅叙園東京の展覧会「昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~」が、2024年3月23日(土)から6月16日(日)までの期間、館内の東京都指定有形文化財「百段階段」にて開催される。
昭和初期に花開いた、和洋折衷の近代市民文化“昭和モダン”。大正末期から昭和初期にかけて、西洋文化の影響を受けた近代的なライフスタイルを送る女性が多く現れ、彼女たちはモダンガールと呼ばれることとなる。「昭和モダン×百段階段」では、7つの部屋に展示テーマを設け、その装いや当時を代表する作家が描いた女性画などを通して、ノスタルジックな時代のモダンガールたちを紹介する。
都市化や産業発展の中で、女性にもこれまでにない仕事が生まれ、例えばタイピストは、憧れの職業となった。
自立する女性、モダンガールたちは、当時のトレンドのファッションで街を歩き、カフェ、映画、百貨店などを楽しんだ。もちろんそれが可能な女性は限られていたが、アール・デコ調などを取り入れた新しいデザインの着物をはじめ、西洋の要素を取り入れたファッションを楽しんだ。
中でもみどころの一つとして注目したいのは、モダンガールたちをモチーフにした作品を多く残している、竹久夢二と小林かいちの作品。生誕140年・没後90年の節目を迎える画家・竹久夢二、そして未だ謎多き幻の画家/木版絵師・小林かいちの作品を60点以上展示。それまでにないモダンなグラフィックとイラストで大衆に親しまれた2人が描いた、美しいモダンガールたちの絵画やイラストがならぶ。
また、当時のモダンライフスタイルを象徴する舶来品や、それらのオマージュとして生まれた国産製品も合わせて紹介。時代の最先端を行くモダンガールたちが嗜んだ華やぎの空間で、美しいデザインの香水瓶や化粧品など約50点が展示される。
そのノスタルジックな世界に魅せられたのは、神秘的な女性像を描き出す現代の画家・加藤美紀。本展では、モダンガールたちが生きた時代にほど近い昭和10年築の文化財「百段階段」に佇むモダンガールを描いた新作が初披露となる。
気分は昭和のレトロガールの気分が楽しめるアンティーク柄の着物のレンタルも可能。着物一式のレンタルと着付、館内レストランでのランチ、「昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~」 の50%優待券をセットで17,000円より提供する。
「昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~」
期間:2024年3月23日(土)~6月16日(日)
時間:11:00~18:00(最終入館17:30)
※4月9日(火)は16:30まで(最終入館16:00)
会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
料金:
[当日券]一般 1,600円 / 大学・高校生 1,000円 / 小・中学生 800円
※未就学児無料、学生は要学生証呈示。
販売:ホテル雅叙園東京(一般入場券)、公式オンラインチケット(一般入場券、グッズ付)
【問い合わせ先】
TEL:03-5434-3140(イベント企画 10:00〜18:00)