Kバレエ・オプト(K-BALLET Opto)による『シンデレラの家』が、東京芸術劇場 プレイハウスにて、2024年4月27日(土)から4月29日(月・祝)まで上演される。
『シンデレラの家』は、熊川哲也率いるKバレエ・オプトが手掛けるバレエ演目。グリム兄弟による童話で知られ、ディズニーによるアニメ映画など、オペラやバレエ、映画、アニメなど様々な二次作品を生んだ『シンデレラ』を、日本の現実を生きるヤングケアラーを主人公にした新たな物語として再解釈する。
原案は、スマートフォンで詩を書き、 現代の感情を繊細かつ鋭く表現する現代詩人・最果タヒの書き下ろし詩集「シンデレラにはなれない」。『シンデレラの家』では、本来大人が担うべき責任である介護や育児を一手に引き受けるヤングケアラーの少女を主人公に、少女の等身大の成長と人間愛を描き出す。
衣裳はジェンダーレスウェアを提案するファッションブランド、ミカゲ シン(MIKAGE SHIN)のデザイナー・進美影が担当。また、メインビジュアルは本の装画や企業への作品提供など、幅広い分野で活躍する画家・絵本作家であるヒグチユウコによる描き下ろしイラストを使用している。イラストは、こちらを見つめる少女が、まるで囚われているかのように様々なものに囲まれているのが印象的だ。
音楽を担当するのは、アーティストで音楽家の和田永。イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)のコレクションの音楽を担当したことでも知られる。
振付・演出は、マウロ・ビゴンゼッティの弟子で、振付家のジュゼッぺ・スポッタが担当する。ドイツ最高峰の芸術賞「ファウスト」賞の受賞、ハノーバー国際振付コンクールで2位に入賞するなど、ヨーロッパでも注目されている人物だ。
『シンデレラの家』は、家族との「愛」と「憎しみ」のはざまに生きる少女が愛の逆説と希望を見出す切ない愛の物語だ。主人公の少女は祖父、母、義妹の世話に明け暮れ、家族のためだけに生きている。彼女は愛す術を知らず、「幸せになりたい」と願うことすら贅沢で、どこか家族に後ろめたさを感じてしまうほど家族の絆から逃れられずにいる。
そんな彼女の頭によぎるのは、祖父も義妹もいなくなった母との安住、全てから解放され自由を手にした姿。ある日、義妹を寝かしつけるために「シンデレラ」を読んであげていると、そこは舞踏会に。亡き父、そして幸福に包まれた家族の姿がある。しかし午前零時の鐘が鳴るや…。
Kバレエ・オプト『シンデレラの家』
振付・演出・舞台美術:ジュゼッペ・スポッタ
原案:最果タヒ「シンデレラにはなれない」
企画・構成:高野泰寿
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ「シンデレラ」(作曲・編曲:クリストフ・リットマン)
演奏:和田永エレクトロニコス・ファンタスティコス!
衣裳デザイン:進美影(MIKAGE SHIN)
出演:森優貴、酒井はな、石橋奨也、日髙世菜、岩井優花、小林美奈、杉野慧、吉田周平、Kバレエ トウキョウ
■公演情報
公演日時:
・2024年4月27日(土) 15:30開演
・4月28日(日) 12:30 / 17:00開演
・4月29日(月・祝) 12:30 / 17:00開演(全5公演)
会場:東京芸術劇場 プレイハウス
住所:東京都豊島区西池袋1-8-1
チケット:S 9,000円、A 7,500円、B 3,000円
※未就学児の入場不可。
※やむを得ない事情により、出演者が変更となる場合あり。
※開演30分前より開場。
※開演時間を過ぎると、入場を待つことや、自身の席に座れない場合あり。
※車椅子スペース(S席)には限りあり。車椅子で鑑賞希望の場合は、早めにBunkamuraへ連絡すること。
※営利目的でのチケットの購入、並びに転売は固く禁ずる。
※公演中止、または、主催者がやむを得ないと判断する場合以外のチケットの払い戻し不可。
【問い合わせ先】
Bunkamura
TEL:03-3477-3244