展覧会「石をやく 土をやく 樂雅臣 樂直入」が、美術館「えき」KYOTOにて、2024年1月2日(火)から29日(月)まで開催される。
「石をやく 土をやく 樂雅臣 樂直入」展は、「やきもの」の造形を追求してきたふたりの芸術家、樂直入(らく じきにゅう)と樂雅臣(らく まさおみ)を紹介する展覧会だ。
樂直入と樂雅臣は、安土桃山時代の陶工・初代長次郎を祖とする樂家に、それぞれ1949年、1983年に生まれた。初代長次郎は、千利休の侘び茶の影響のもと、装飾的な要素を削ぎ落とした茶碗を創出している。「焼く」ことから生まれる「やきもの」の造形を、樂直入と樂雅臣は、石や土の関係性に着目しつつそれぞれに探求してきた。
樂直入は、樂家の伝統に立脚しつつもそれに固執することなく、斬新な造形を切り拓いてきた。たとえば、1990年の個展では、へらで大胆に削った彫刻的な作品を発表。近年は、侘び茶の思考や伝統から距離をとり、純粋造形としての茶碗の制作に向き合っている。本展では、白や黒の巖石を彷彿とさせる近作「White rock」や「Black rock」を展示する。
一方、石の彫刻家として知られる樂雅臣は、自然を活かし、造形と共存した作品を表現している。こうしたなか、2023年に発表されたのが、「石器」シリーズだ。これは、溶結凝灰岩から茶碗の造形を彫り、さらに焼成することで制作されている。会場では、新作「石器」シリーズの彫刻作品を目にすることができる。
展覧会「石をやく 土をやく 樂雅臣 樂直入」
会期:2024年1月2日(火)~29日(月) 会期中無休
会場:美術館「えき」KYOTO
住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
開館時間:10:00~19:30(入館は閉館30分前まで)
入館料:一般 1,000円(800円)、高校・大学生 800円(600円)、小・中学生 600円(400円)
※高校・大学生は学生証を提示のこと
※( )内は前売料金(前売券は、11月3日(金・祝)から12月31日(日)まで、美術館チケット窓口(12月25日(月)まで)、京都駅ビルインフォメーション、チケットぴあ、ローソンチケットにて販売)
※障害者手帳の提示者本人および同伴者1名は、当日料金より各200円割引
【問い合わせ先】
ジェイアール京都伊勢丹
TEL:075-352-1111(大代表)