特別展「20世紀美術の冒険者たち─名作でたどる日本と西洋のアート」が、香川の高松市美術館にて、2023年9月30日(土)から11月19日(日)まで開催される。
明治時代以降の日本では、西洋化と近代化による社会の変化とともに、新しい美術表現が切り拓かれてきた。特別展「20世紀美術の冒険者たち─名作でたどる日本と西洋のアート」は、20世紀の日本美術の展開を、西洋の近代美術にもふれつつ紹介する展覧会だ。
本展では、東京国立近代美術館のコレクションに、高松市美術館、熊本県立美術館の所蔵品を交えた78点の作品を展示。岸田劉生の《麗子肖像(麗子五歳之像)》、モダンガールや潜水艦といった近代文明を象徴するモチーフを散りばめた古賀春江の《海》など、東京国立近代美術館が誇る名品の数々を目にすることができる。
本展では、日本における近代美術から現代美術への展開を紹介。西洋から「美術」という概念がもたらされ、展覧会や美術学校といった制度が整備された明治時代、個に根差した表現が重視された大正時代、抑圧のもとで前衛芸術が追求された昭和時代の戦前期、そして新たな発想や従来にない素材を用いて多様な表現が展開された戦後期まで、未知の表現を開拓することを試みてきた軌跡をたどってゆく。
さらに、会場では、日本の近代美術の展開を語るうえで欠くことのできない、西洋の近代美術も紹介。ピエール=オーギュスト・ルノワールの《胸に花を飾る少女》や、アンリ・ルソー《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》、パウル・クレー《花ひらく木をめぐる抽象》、ワシリー・カンディンスキー《全体》などを展示する。
高松市美術館開館35周年記念 令和5年度国立美術館巡回展
「20世紀美術の冒険者たち─名作でたどる日本と西洋のアート」
会期:2023年9月30日(土)~11月19日(日)
会場:高松市美術館 2階展示室
住所:香川県高松市紺屋町10番地4
開館時間:9:30〜17:00(金・土曜日は19:00まで)
※入室はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(10月9日(月・祝)は開館)、10月10日(火)
観覧料:一般 1,200円(960円)、大学生 600円(480円)、高校生以下 無料
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者は入場無料
※前売券は、9月29日(金)まで、高松市美術館ほかにて販売
■巡回情報
・熊本県立美術館
会期:2023年7月22日(土)~9月18日(月・祝)
住所:熊本県熊本市中央区二の丸2番
【問い合わせ先】
高松市美術館
TEL:087-823-1711