ユマ コシノ(YUMA KOSHINO)が、2014年3月20日(木)に恵比寿ガーデンホールにて、2014-15年秋冬コレクションを発表した。
人生というバトルフィールドで奮闘する女性をイメージして創られたコレクション。ロンドン、パリ、東京、ニューヨークという環境の異なるそれぞれの都市で、たくましく生きる女性の姿を、エネルギッシュな50年代のムードとともに展開する。
「女らしさがありながらも男性たちの中で強く生きていく人をイメージしました。例えばアーミーで働く女性のように……」とデザイナーの小篠 ゆまが話す通り、コレクションではピッチリとつめ上げたヘアスタイルに、ミドル丈のややタイトなスカートといった、どこか身が引き締まるような着こなしが目立っている。
序盤は、イエローやパープルなどのタータンチェックで、ロンドンの雰囲気を。ショート丈のジャケットや、ラグランで肩を強調させたトップスなどかっちりとした装いが中心となる。足元はヴィヴィッドな無地のショートソックスを合わせてフォーマル感を演出しているほか、大ぶりなロングネックレスやチェーン付トートバッグが着こなのアクセントになっていた。
パリジェンヌ風のワードローブは、ニット柄のトロンプイユのトップスや、印象派絵画が描かれたようなテーラードコートやドレスで、アーティスティックに表現した。また鮮やかなヴィヴィッドカラーや、パステルカラーのニットも登場。柔らかさの中に、ケーブルでクラシカルな雰囲気を取り入れたニットは、慎ましやかにも都会で活躍する東京の女性たちをイメージしている。
ラストは、アグレッシブに行きるNYウーマン。アシンメトリーな黒のドレスやロングドレスには煌びやかなスパンコールがふんだんにあしらわれ、華やかにコレクションを締めくくる。フィナーレで小篠が現れると、愛娘が花束を渡して一緒にランウェイを歩き、会場は和やかなムードでいっぱいだった。