エリザベスアーデンが1910年にビューティーサロンをオープ。後にスキンケア商品、香水などを展開。
エリザベスアーデン(Elizabeth Arden)は、アメリカの化粧品ブランド。肌荒れやひどい皮剥けに効果のある、クリーム・エイトアワークリームなどが人気の商品。キャサリンゼタジョーンズがブランドのイメージキャラクターとなっている。
ブランドを創業したエリザベス・アーデン(Elizabeth Arden、本名はフローレンス・ナイチンゲール・グレアム)は1878年(1966年に死去)は、カナダに生まれる。
ニューヨークに渡り、製薬会社(現ブリストル・マイヤーズ スクイブ)で帳簿の仕事を得る。ここでは帳簿の仕事をしながら、研究所に行き、スキンケアについて学ぶ。1909年に、エリザベス・フッバードとパートナーシップを結び、この関係は後に解消されるが、彼女は、エリザベス・フッバードの「エリザベス」と、詩人アルフレッド・テニスンの詩、イーノック・アーデンの「アーデン」から自身のビジネスネームを「エリザベス・アーデン」とした。これが現在のブランド「エリザベスアーデン」の由来となっている。
1910年初のビューティーサロンをオープン。
1912年、フランスへ渡り、ビューティーサロンでフランス流の美学、メイクアップなどについて学び、自身でつくった口紅とパウダーを持ってアメリカに帰国。その際、そこまでメイクアップに対して積極的でなかったアメリカに対して、アイメイクなどの手法を紹介した。
その後、化学者のファビアン・スワンソンと共同でフェイスクリームを開発。そしてヴェネツィア風フェイスクリーム・アモレッタと、アーデン・スキン・トニックという化粧水が大ヒットすることになる。これら化学者とのコラボレーションは化粧品の成分配合に科学的なアプローチをもたらす革命的なことであった。
1910年代後半には海外に進出。1930年代には世界中で誰もが知っているブランドは、シンガー社のミシン、コカコーラ、エリザベスアーデンと呼ばれていた。エリザベスアーデン本人はタイム誌の表紙も飾った。
1940年代には、アントニオ・カスティーヨ(Antonio Castillo)やオスカー デ ラ レンタなどを迎えてファッション事業に参入した。アーデンはその他にも、トータルで化粧品を提案、香水、口、頬、ネイルなど様々なパートに対してメイクアップを考案した。
2008年、イタリアのファッションブランド、アルベルタ フェレッティを抱えるAEFFE社と化粧品関連の製品で独占的な長期提携を発表。アルベルタ フェレッティの香水を展開していくことが決定した。
現在に至っても、香水、幅広いスキンケア製品、カラーを調整するメイクアップ、トリートメントなどを提案し続けている。