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展覧会「西洋美術に見る心の中の世界」姫路市立美術館で - ムンクやマグリットなどの優品を展示

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兵庫の姫路市立美術館では、コレクションギャラリー「西洋美術に見る心の中の世界」を、2023年3月5日(日)まで開催する。

近代西洋美術に見る“心の中の世界”

ジャン・デルヴィル 《レテ河の水を飲むダンテ》 1919年 油彩・布
ジャン・デルヴィル 《レテ河の水を飲むダンテ》 1919年 油彩・布

西洋美術は、神話や宗教、歴史といった主題を中心に発展してきた。その背景のひとつに、主に王侯貴族やキリスト教会が作品の注文していたという点を挙げられる。しかし、市民階級の台頭にともなって、一般の人びとに親しみやすい静物画や風俗画が多く描かれるようになり、19世紀にはありのままの現実を描きだす写実主義といった潮流が生まれた。また、19世紀後半には写真技術が発達し、目に見えるものを写し、伝達するという絵画の役割が奪われてゆくことになる。

エドヴァルト・ムンク 《森へ》 1897年 木版・紙
エドヴァルト・ムンク 《森へ》 1897年 木版・紙

こうしたなか、絵画ならではの表現を追求する動きが現れるようになる。たとえば、19世紀後半に登場した象徴主義は、目に見えない精神的な世界を象徴的に表した。また、表現主義は、世界を見えるがままに表すのではなく、色や形を用いて内面世界を可視化することを試みた。無意識の世界を表現しようとするシュルレアリスムも、この流れに連なるものだといえる。

フェリシアン・ロップス 《古い物語》 1867年 油彩・布
フェリシアン・ロップス 《古い物語》 1867年 油彩・布

コレクションギャラリー「西洋美術に見る心の中の世界」では、姫路市立美術館の所蔵作品を通して、近代の西洋美術に表現された「心の中の世界」を紹介。人間の心理に潜む悪魔的な側面に光をあてたフェリシアン・ロップス、人間の不安を描きだしたエドヴァルト・ムンク、そして白昼夢のような世界を描いたポール・デルヴォーやルネ・マグリットなど、象徴主義や表現主義、シュルレアリスムの作品を展示する。

展覧会概要

コレクションギャラリー「西洋美術に見る心の中の世界」
会期:2023年1月21日(土)〜3月5日(日)
会場:姫路市立美術館
住所:兵庫県姫路市本町68-25
開館時間:10:00〜17:00まで(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:無料

【問い合わせ先】
姫路市立美術館
TEL:079-222-2288

Photos(3枚)

展覧会「西洋美術に見る心の中の世界」姫路市立美術館で - ムンクやマグリットなどの優品を展示|写真1 展覧会「西洋美術に見る心の中の世界」姫路市立美術館で - ムンクやマグリットなどの優品を展示|写真2 展覧会「西洋美術に見る心の中の世界」姫路市立美術館で - ムンクやマグリットなどの優品を展示|写真3

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