ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)が2010-2011A/Wコレクションを発表した。今回のテーマは「パリジェンヌ」を意味する「Mademoiselle Bon Chic a Paris(マドモワゼル ボンシック ア パリ)」。裏テーマを「女スパイ」とし、色んな国の色んな女が集結して秘密をさぐる妄想ドラマのようなイメージを作りあげた。
物語となるのは「40年代、彼が戦地に行き、華やかなメイクアップ、ドレスアップをして待つ女たち」。会場の雰囲気は豪華なソファーやピアノのある高級ホテルのロビーで、スパイ彷彿とさせるどこかミステリアスな雰囲気のパリジェンヌ。
40年代、戦時下をイメージしていることから、カラフルな色ではなく、ベージュやキャメルなど優しい色を中心に使ったクラシカルな雰囲気。それにレースやアクセサリーではパールのネックレスなどを組み合わせ華やかな要素も加わっている。手作業でかぎ針編みにより作ったというコレクションは圧巻。
デザイナーの丸山氏は「もっと現代の女性もお化粧してドレスアップを楽しんでもらいたいという気持ちがある」「ファッションをもっと楽しんで欲しいということを伝えたかった」と語る。
「日本人として、文化としてのファッションを次の世代に伝えて行きたい」と言う丸山氏は、続けて、「今後も日常の中のファンタジーをモットーに女の人が綺麗になりたいときに着たいと思える服を作っていく」と力強く話した。