©2013 Disney Enterprises, Inc.
ウォルト・ディズニー(Walt Disney)の不朽の名作映画、『メリー・ポピンズ』の誕生秘話に基づく実話を描いた、映画『ウォルト・ディズニーの約束』が、2014年3月21日(金)に日本で公開される。
65年間の生涯において数々の偉業を成し遂げたウォルト・ディズニーは、記録的なアカデミー賞の受賞歴を誇る人物。そんなウォルトが1964年に作成した映画、『メリー・ポピンズ』は、5つものアカデミー賞に輝いた作品で、心温まるストーリーの珠玉のミュージカル・ナンバーだ。
今回公開される『ウォルト・ディズニーの約束』は、製作50周年をむかえる名作『メリー・ポピンズ』にまつわる実話の物語。夢と魔法に包まれたファンタジー映画の製作の裏側では、映画化に向けて情熱を燃やし続けるウォルト・ディズニーの唯一にして最大の障害があった。
その障害とは、原作者P.L.トラヴァースが映画化を頑なに拒んでいたこと。脚本をめぐって何度も繰り返される両者の激しい衝突。スタッフの誰もが続行不可能と思ったこの映画は、どのような魔法で実現することができたのか。そこには、ウォルトと原作者との間に交わされた“ある約束”と、知られざる感動のドラマが隠されていた。
ウォルト・ディズニーは娘の愛読書である『メリー・ポピンズ』の映画化を長年にわたり熱望していたが、英国に住む原作者P.L.トラヴァースは彼のオファーを断り続けてきた。それでも諦めないウォルトに業を煮やしたトラヴァースは、決着をつけるためにハリウッドにやってくる。彼女は脚本家と音楽担当のシャーマン兄弟が提案するアイデアにことごとくNOを突き付け、映画製作は暗礁に乗り上げてしまう。
「何もわかってないのね。これは、家政婦が子供たちを救う話なんかじゃないわ」というトラヴァースの言葉が、ディズニーの心をとらえた。彼女はなぜそこまで頑なに『メリー・ポピンズ』を守ろうとするのか。その答えが、幼い頃の彼女と父親の関係にあると知ったウォルトは、映画製作続行への最後のチャンスをかけてトラヴァースにある“約束”をする。
意外にもドラマ映画の登場人物となるのは初めてとなる、伝説の映画人ウォルト・ディズニーを演じるのは、ハリウッドを代表する名優トム・ハンクス(Tom Hanks)。そして、彼と同じく2度のオスカーに輝く英国の名女優エマ・トンプソン(Emma Thompson)が、原作者の女流作家トラヴァースを演じる。監督は『オールド・ルーキー』『しあわせの隠れ場所』など、実話に基づく感動のドラマで高 い評価を受けているジョン・リー・ハンコック(John Lee Hancock)。
また予告編に加え特別映像も公開され、ディズニーランドでの撮影風景など、本作の撮影の裏側が映し出されている。実話をベースにしているという点でも衣装や小物など、60年代当時を再現するため真正性にはこだわり抜いた本作だが、実はディズニーランドの町並みは'55年の開園以来、驚くほど変わっていないのだという。「メイン・ストリートはウォルトが育ったミズーリの町、マーセリンをモチーフにしているんだ。唯一、変わったのはアトラクションのポスターだけだったので、そこだけ再現したよ」とプロダクション・デザイナーのマイケル・コレンブリスは語る。
衣装に関するこだわりの詰まった本作。映画ファン・ディズニーファンはもちろん、オシャレやファッションが好きなファンにとっても注目の一本となっているようだ。
【作品情報】
『ウォルト・ディズニーの約束』
公開日:2014年3月21日(金)
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:トム・ハンクス、エマ・トンプソン、コリン・ファレル、ポール・ジアマッティ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
©2013 Disney Enterprises, Inc.