東京国立近代美術館では、所蔵作品展「MOMATコレクション」を、2022年5月17日(火)から10月2日(日)まで開催する。
13,000点を超える所蔵作品より選りすぐった約200点の作品から、19世紀末から現代に至る日本美術の展開を、海外作品も交えつつ紹介する「MOMATコレクション」展。今期は、東京国立近代美術館の開館70周年を記念した展示や、詩と造形の関係に着目した小特集、そして同時開催の企画展「ゲルハルト・リヒター展」に合わせた所蔵作品の展示などを行う。
東京国立近代美術館は、2022年12月に開館70周年を迎える。小特集「70周年をふりかえる 同時代の展望と収集」では、同館が1950年代から80年代にかけて、同時代の美術をどのように捉えてきたのかに着目して所蔵作品を紹介する。
「近代」の名を冠しつつも、東京国立近代美術館は同時代の、いわゆる「現代」の作品も紹介し、収集を行なってきた。本小特集では、瑛九や高松次郎、辰野登恵子など、同時代の美術を紹介する展覧会を機に収集された作品約30点から、戦後美術の展開をたどってゆく。
一方、小特集「ぽえむの言い分」では、詩と造形の関係に焦点を合わせて、詩にまつわる作品約40点を紹介。今日の日本で、「ポエム」とは自己陶酔的で無根拠な言葉を揶揄するためにしばしば使われているが、詩は美術にとって長らく同胞であり、憧憬の対象であり、そして着想源でもあった。会場で展示されるパウル・クレーの絵画や藤川勇造の彫刻などからは、美術家が「詩」に託した複雑な力を垣間見ることができるだろう。
さらに、6月7日(火)から10月2日(日)まで1階企画展ギャラリーで開催される「ゲルハルト・リヒター展」にあわせて、東京国立近代美術館が所蔵するリヒターの全作品を展示。《抽象絵画(赤)》や《シルス ・マリア》(寄託作品)、《STRIP (923-33)》、《9つのオブジェ》をまとめて楽しむことができる。
所蔵作品展「MOMATコレクション」
会期:2022年5月17日(火)〜10月2日(日)
会場:東京国立近代美術館 所蔵品ギャラリー 4〜2階
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
開館時間:10:00〜20:00(9月25日(日)~10月1日(土)の休館日のぞく)
※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(7月18日(月・祝)、9月19日(月・祝)・26日(月)は開館)、7月19日(火)、9月27日(火)
観覧料:一般 500円(400円)、大学生 250円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金
※金・土曜日の17:00以降は割引料金:一般 300円、大学生 150円
※高校生以下および18歳未満、65歳以上は無料
※障害者手帳の提示者および付添者(1名)は無料
※開催内容や開館時間などは変更となる可能性あり(最新情報はウェブサイトにて確認のこと)
■同時開催
企画展「ゲルハルト・リヒター展」
会期:2022年6月7日(火)〜10月2日(日)
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)