『鬼滅の刃』初の原画展となる「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」が、東京・森アーツセンターギャラリーで2021年10月26日(火)から12月12日(日)まで、大阪・グランフロント大阪で2022年7月14日(木)から9月4日(日)まで開催される。
「週刊少年ジャンプ」で2016年11号より連載を開始し、2020年24号にて惜しまれつつも完結を迎えた吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)の『鬼滅の刃』。コミックス全23巻の累計発行部数は1億5000万部以上(電子版含む)。2019年4月よりTOKYO MXほか全20局にてテレビアニメ化され、2020年10月に公開されたアニメの続編『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』は、全世界での興行収入が500億円を突破し、社会現象を巻き起こした。連載を終えた今でも注目を浴び、2021年からは「遊郭編」の放送も決定している。
作品あらすじ
時は大正時代・日本。人喰い鬼の棲む世界。炭売りの少年・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の穏やかな日常は、人喰い鬼に家族を惨殺されたことで一変。妹の禰豆子(ねずこ)は唯一生き残っていたが、鬼になってしまっていた。禰豆子を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、2人は旅立つ。吾峠呼世晴の放つ和風血風剣戟譚。
「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」のコンセプトは、“受け継ぐ”。作者・吾峠呼世晴の想いの詰まった直筆原画を多数展示するとともに、迫力の立体造形で『鬼滅の刃』の世界を表現していく。一部エリアでは写真撮影も可能だ。
「エントランス」では、吾峠呼世晴が展覧会のために描きおろした巨大キービジュアルがお出迎え。そこをくぐり抜けると、炭治郎と禰豆子が『鬼滅の刃』の世界へと誘ってくれる。
来場者がまず初めに足を踏み入れるのは、キャラクターの魅力が詰まった23冊の単行本表紙に囲まれた空間「序章:煌(きらめき)~不滅への旅立ち~」。中央には「『鬼滅の刃』竈門炭治郎と禰豆子 第0巻フィギュア」が設置される。
「壱ノ章:絆(きずな)~兄と妹、そして仲間たち~」では、鬼殺の道を歩みだした竈門兄妹と、共に成長した同期隊士たちを紹介。名シーンとともに、彼らが背負う運命や過去のエピソードを振り返っていく。
続く「弐ノ章:鬼(おに)~人の果て、悲しみの果て~」では、鬼の王・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)の禍々しい血と細胞に支配された上弦の鬼たちの姿を展示。また、彼らが人であった頃の記憶を覗く。
対となる2つの特別章にも注目。「特別章-陰(かげ)- 無限城顕現」では、天も地も存在しない鬼たちの根城「無限城」を再現。異空間を操る鳴女(なきめ)の琵琶の音が鳴り響く。