エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)の2021年春夏コレクションが、ミラノファッションウィークにて、ショートフィルム形式で発表された。
エミリオ・プッチの2021年春夏コレクションは、「岸辺で(Sulla Riva)」がテーマ。“カプリ島への旅”からインスピレーション源に、女性が持つ優雅さや柔らかさを表現するコレクションを発表した。ショートフィルムは、“湖畔の別荘”を舞台に描かれており、コレクションの雰囲気を反映させたロマンティックなムードが漂っている。
コレクションのベースにあるのは、カプリ島の広場を表現した「Piazzetta di Capri」やマーメイドを描いた「La Canzone del Mare」、貝殻をモチーフにした「Conchiglie」という3つのアーカイブプリント。いずれも複雑な模様を描いた華やかなプリントでありながら、模様の美しさを引きたてる純白のテキスタイルに落とし込むことで、洗練されたモダンな印象に仕上げている。
また花柄の「Tropicana」や「Ortensia」は、時にはプリントとして、時には刺繍として施し、リズミカルな雰囲気に導いた。
コレクション全体に流れているのは、カプリ島のような高級リゾート地を彷彿とさせるリラクシングでラグジュアリーなムード。
アーカイブプリントをあしらったブラトップやパジャマ風パラッツォパンツなど、ビーチサイドにぴったりのウェアがあるかと思えば、シルクジャージの細やかなプリーツドレス、透け感のあるシルクオーガンザのワンピースなど、上質な生地で仕立てたナイトシーンに相応しいアイテムも揃う。
また、日本人デザイナー 小泉智貴が手掛けるトモ コイズミ(Tomo Koizumi)とコラボレーションした2021年春夏カプセルコレクションも同ショートフィルム内で同時発表。アーカイブプリント「Vetrate」からインスピレーションを得たカラーパレットを用いて、トモ コイズミならではのダイナミックで立体的なシェイプが光るオーガンザのドレスなどを披露した。