バーバリー(BURBERRY)の2020年秋冬ウィメンズコレクションが発表された。メンズとの合同ショー形式である。
「メモリーズ」をテーマにした今季は、先シーズンに引き続き、トレンチコートやバーバリーチェックなどブランドの核となるハウスコードをベースにしつつも、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのリカルド・ティッシが若手デザイナーの頃の“記憶”からインスピレーションを得たクリエーションを展開。リカルド・ティッシが生まれ育ったイタリアから、ファッションを学んだロンドン、卒業後に移り住んだインドまで、若かりし日に訪れた様々な場所の記憶を捉え、コレクションに反映させた。
ランウェイに登場するのは、イタリアンエレガンスを連想させる煌びやかな装飾のイブニングドレスや、ウエストをシェイプしたラグビースタイルのボーダーワンピース、エキゾチックなムードを放つフーディーなど。そのそれぞれに、リカルド・ティッシが人生の形成期に訪れた場所や出会った人々、影響を受けた音楽などから着想したイメージをミックスし、落とし込んでいる。
アイコニックなトレンチコートに目をやると、今季はフェミニンでソフトな雰囲気が魅力的。センシュアルなオフショルダーのシルエットやゆらゆらと風になびくようなベルトを採用して女性らしさを演出すると共に、ボリューミーなシアリングやフェイクファーをあしらって柔らかなムードへと導いている。
ブランドを象徴するバーバリーチェックは、ケープをドッキングしたかのようなふんわりとしたフォルムのコートや、乗馬スタイルに着想を得たキルティングジャケット、ジャケット&パンツのセットアップなどに起用。ハウスチェックだけでなく、カラフルなタータンチェックのシャツドレスや、プリンス オブ ウェールズのピークドラペルジャケットなど多彩なチェック柄を操り、コレクション全体に奥行きをもたらした。