特別展「桜 さくら SAKURA 2020─美術館でお花見!─」が、2020年9月13日(日)まで、東京の山種美術館にて開催される。なお、山種美術館は2020年4月4日(土)から臨時休館していたが、7月18日(土)に再開。入館に際しては、オンライン事前予約システムが導入される。
古来より日本人に親しまれてきた“桜”。華やかさと儚さをあわせ持つこの花は、詩歌に詠まれるとともに意匠や絵画にも取りあげられ、多彩な芸術表現を育んできた。「桜 さくら SAKURA 2020─美術館でお花見!─」は、そうした桜を描いた絵画を一堂に展示する展覧会となる。
本展では、山種美術館が所蔵する近代・現代日本画から、桜が描かれた約50点の作品を紹介。満開の桜の下に女性たちが集う菱田春草の《桜下美人図》、そして横山大観《山桜》や速水御舟《夜桜》など、各画家の個性豊かな桜の描写にふれられる。
また、色鮮やかな着物姿の女性とともに、優雅に咲く桜を描いた松岡映丘の《春光春衣》や、『太平記』にみられる児島高徳の逸話「忠義の桜」が題材の橋本雅邦《児島高徳》などからは、風俗や物語へと織りこまれた桜への繊細な感覚を垣間見られるだろう。
さらに、日本各地の桜の名所や名木に取材した作品も。桜の名所を主題にした奥村土牛の《醍醐》や《吉野》、福島の名木「三春の滝桜」の華やかに咲き誇るさまを描いた橋本明治《朝陽桜》などを、画家の言葉とともに紹介する。
特別展「桜 さくら SAKURA 2020─美術館でお花見!─」
会期:2020年3月14日(土)〜9月13日(日)
※山種美術館は、2020年4月4日(土)から臨時休館していたが、7月18日(土)より再開
※当初は 5月10日(日)までの会期を予定していたが延長
※オンライン事前予約システムを導入(入館および予約方法に関しては、美術館公式サイトを確認)
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日は休館)
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般 1,300円、大高生 1,000円、中学生以下 無料
※障がい者手帳・被爆者健康手帳の所有者、およびその介助者1名は割引料金
※きもの割引:会期中、きもので来館すると団体割引料金
※リピーター割引:本展使用済入場券の提示により、会期中入館料が団体割引料金(1名1枚につき1回限り有効)
※複数割引併用不可
※関連のギャラリートークはすべて中止
※予定は変更となる場合あり
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル、受付時間 8:00~22:00)