特別展「世界遺産登録10周年記念 富士と桜 ─北斎の富士から土牛の桜まで─」が、東京の山種美術館にて、2023年3月11日(土)から5月14日(日)まで開催される。
日本を象徴する存在として捉えられている富士山は、古来、さまざまな芸術の源泉となってきた。とりわけ美術の領域では、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」や歌川広重の「東海道五拾三次」がよく知られている。
2013年に富士山が世界遺産に登録されて、2023年で10年を迎えることを記念して開催される特別展「富士と桜 ─北斎の富士から土牛の桜まで─」では、富士山を描いた日本画と浮世絵を中心に、同じく日本を象徴するものとして親しまれてきた桜を題材とする日本画をあわせて展示する。
本展では、江戸時代から現代に至る、富士山を描いた作品を一挙に紹介。なかでも、その代表的な作品である北斎「冨嶽三十六景」と広重「東海道五拾三次」を展示するばかりでなく、北斎が富士山というテーマをさらに発展させ、その集大成として刊行された絵本『富嶽百景』(個人蔵)も特別に公開する。
また、近代や現代の日本画では、横山大観《霊峰不二》や小松均《赤富士図》など、巨匠画家による富士山を楽しむことができる。
一方、桜を描いた作品では、近代・現代の日本画家が桜を描いた名品を紹介。山種美術館のコレクションを代表する奥村土牛《醍醐》を筆頭に、横山大観 《山桜》や松岡映丘《春光春衣》、速水御舟 《あけぼの・春の宵》のうち「春の宵」、千住博《夜桜》などを展示する。
特別展「世界遺産登録10周年記念 富士と桜 ─北斎の富士から土牛の桜まで─」
会期:2023年3月11日(土)〜5月14日(日) 会期中に一部展示替えあり
[前期 3月11日(土)〜4月16日(日) / 後期 4月18日(火)〜5月14日(日)]
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(5月1日(月)は開館)
入館料:一般 1,300円、高校・大学生 500円(春の学割)、中学生以下 無料(付添者の同伴が必要)
※高校・大学生は、本展にかぎり、特別に入館料が通常1,000円のところ半額
※障がい者手帳、被爆者健康手帳の提示者および介助者(1名)は、一般1,100円
※きもの特典:きものでの来館者は、一般200円引き
※複数の割引・特典の併用は不可
※入館日時のオンライン予約が可能(詳細については美術館ウェブサイトを参照)
※会期や開館時間などは変更となる場合あり
※上記文中のうち所蔵表記のない作品は、すべて山種美術館所蔵。
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル / 電話受付時間 9:00〜20:00)