ポール・スミス(Paul Smith)の2020-21年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2020年1月19日(日)にメンズコレクションと同時に発表された。50周年を迎える今季は、アーカイブルックをまとめたアニバーサリームービーとともに幕開け。
イギリスの伝統的なテーラードスタイルを継承しつつ、カラフルなプリントを取り入れて、ポップなジャケットルックを展開するポール・スミスらしく、今季はテーラードをバリエーション豊かに揃えた。
ファーストルックから続くのは、ピークドラペルのジャケットでやや長めの身丈。スラックスはゆるくフルレングスで、削ぎ落とされたシンプルなデザインが、紳士服のような強さを放つ。
コーディネートはトーンオントーンのスタイルで、ポール・スミス らしいポッププリントで遊ぶ。ホワイトのスーツルックにはドッド柄の白シャツを、ダブルのロングコートは裏地に水玉模様をあしらっている。
スカートルックに移行しても、テーラード同様にセットアップで着こなすのが淑女の楽しみ方。ドッド柄の膝丈スカートに、アーム部分だけ水玉をあしらったシャツをコンビネーションさせたり、筆記体のブランドロゴや迷彩柄を全面にプリントしたジャケットに、同柄のスカートを合わせたりしている。
プリントといえば、今季はスパゲッティ柄が印象的。ブラックの下地に、ミートソースのようなトマトレッドで、フォークにくるくると巻いたパスタを描いた。一見するとスパゲッティと認識できないほどデフォルメさせて、シャツやスカートの全面にプリントしている。