オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE)の2020-21年秋冬コレクションが、2020年1月16日(木)フランス・パリで発表された。テーマは「HP3 JAM」。
ジャムセッションやリズム、バイブレーションをキーワードにした今季は、音楽やダンスパフォーマンスをミックスさせて、新感覚のランウェイショーを展開。管弦楽の生演奏や、ドラム、キーボードのライブセッション、さらに巨大なフープを使ったアクロバティックなパフォーマンスなども取り入れて、エンターテイメント性の高いショーを展開した。
ショーの始まりは、8人のダンサーの登場から。プリーツのテーパードパンツまたはハーフパンツに、ジャケット、シャツをコンビネーションさせた“お揃コーデでおめかし”。愉快なダンスとともに観客へ近づいてきたかと思えば、フロントロウの観客に握手をしたり挨拶をしたり…茶目っ気たっぷりなもてなしで観客をショーを誘っていく。
そこからは、トランペット・サックス・チェロなどの音色と、リズミカルなダンス、フープパフォーマンスをセッション。モデルたちは、カラフルなジャケットとハイカットスニーカーで揃えてコーディネートしたり、テーパードのオールインワンでポップに着こなしたり、思い思いのファッションを楽しんでいるように見える。
中には、音楽から着想を得たカラフルなコートルックも。鮮やかカラーの上にのるのは、オーボエを想起させる穴あきの丸や、チェロの弦をイメージさせるストライプの模様だ。
音楽を奏でたり、手や足を大きく動いてダンスしたり、様々な動きに合わせて、オム プリッセ イッセイ ミヤケの洋服も軽やかに舞う。特に、フープパフォーマンスのダンスの際には、脚を広げてぐるりと回ると、凹凸ある生地の内側から他の色が顔を出し、プリーツの美しさが際立って見えた。
ラストは、プリーツ地で仕立てたスーツで正装したダンサーたちともにフィナーレへ。ノータイまたは細みのタイをあわせて、モダンに着こなしたジャケットは、バックスタイルに大胆なスリットが配しているので、リズミカルにテキスタイルが動き回る。最後は、ミュージシャンたちもランウェイへ再び上り、全員でセッションするように音楽、ダンスを楽しんでいた。