アシードンクラウド(ASEEDONCLOUD)は、2019-20年秋冬ウィメンズ&メンズコレクションを発表した。
ブランド設立10周年を迎える今シーズンのテーマは“雲上花(mogamibana)”。ブランド名・アシードンクラウドの由来となった、デザイナー・玉井健太郎が子供のころに初めて創作した絵本「くもにのったたね」の続きを描く。
物語の主人公は、雲の上で花を咲かせる双子。世界中をまわり、様々な職業の人々に出会った経験を糧に花を育て、“雲上花”が咲くころになると、知恵を与えてくれた人たちの家に花を落としていく。物語を通して感謝・愛情の意を表す、アニバーサリーイヤーならではのコレクションが展開される。
象徴的な“花”のモチーフは、色々な表現方法でウェアに落とし込まれている。白地にネイビーのチェックを施した爽やかなワンピースの裾には、雲から街へ花が落ちていく様を表現した刺繍が施されている。
さらに、リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)の山縣良和が描いた花のアートワークをプリントに落とし込んだブラウスや、邪念を避ける“背守り”の花刺繍を配したヘリンボーンのコート、袖に白い糸で小花を刺繍したブラックのシャツワンピース、金属で作ったオナモミのブローチも登場。いずれのウェアも、手をかけて咲いた花のごとく、作り手による創造の痕跡を感じられる仕上がりとなっている。
ゆったりとしたシルエットに仕立てたキルティングのダッフルコートやトグルジャケット、ロングスカートは、よく見ると細かいステッチが連なる家々を描いている。空気を含むような造形とソフトな手触り、穏やかな色味に家の模様が調和し、温かみのある空気感を漂わせている。
また、10周年を記念して、ポケットで親子が手をつなぐことができる「ファザーズコート」を復刻。内側のポケットが父親用、外側のポケットが子供用と、服を通じて家族の愛情を感じられる仕様になっている。さらに、新たに「マザーズコート」も登場。海軍ダッフルコートをベースに、子供が寒がってコートに潜り込んでも顔を出せるような仕様に仕上げている。