香取慎吾とスタイリスト祐真朋樹の2人が手がける新ショップ「ヤンチェ_オンテンバール(JANTJE_ONTEMBAAR)」が、2018年8月25日(土)に東京・帝国ホテルプラザ1階にオープンする。
大のファッション好きとして知られる香取慎吾と、そのスタイリングや香取の書籍『服バカ至福本』での対談など、普段から親交の深い祐真朋樹による新プロジェクトは、これまでにない新たなショップのディレクション。
ユニークなショップ名は、それぞれ“やんちゃ坊主”と“おてんば娘”の語源になったというオランダ語のヤンチェ(JANTJE)とオンテンバール(ONTEMBAAR)を組み合わせたもの。今まで見たことのない「PPP SHOP(PERMANENT POP-UP SHOP=いつもワクワク弾けているショップ)」をコンセプトに、セレクトショップでもブランドでもない、常に何かが進化している場所を目指すという。
シーズンアイテムは全て限定品で、香取のアート作品をパーツの裏地に活かしたサンヨー(SANYO)のコートやマインデニム(MINEDENIM)の別注デニム、ヴァジック(VASIC)のバッグ、いわゆるダブルネームでの展開はブランド初となるボルサリーノ(Borsalino)のハットなど、ここでしか手に入らないラインナップが魅力。制作秘話とともに、2人がアイテムのおすすめポイントについて語ってくれた。
サンヨーとともに作ったのは、ラグランスリーブのオーバーサイズコート。メンズ・ウィメンズともにサイズを用意した。コートには、香取が描いたアートをそのまま使用している。
祐真:サンヨーさんのものだけじゃなく、「ヤンチェ オンテンバール」では慎吾ちゃんのアートと、2人がいいなと思っている洋服とをくみあわせて商品をつくろうと思っていました。だから、慎吾ちゃんの絵を服に使いたいというのは決定事項で。そして、そのなかでもコートの裏地に使うというイメージは固まっていました。
香取:最初描いたのは、(マインデニムに使われている絵)『その先へ』だったんです。でもなんとなくコートとは違うかなと思って、(実際にコートに使った)『一笑懸命』に少してを加えて描いてみたんです。結局2枚を持っていったら、スケさんが『その先へ』はマインデニムに、『一笑懸命』はコートに使おうと。
祐真:でも話を進めていくうちに、いつの間にか、裏地のはずがリバーシブルでいこう!ってなっていましたね(笑)。
香取:最初にカーキのコートの裏地だって決めて、じゃあそれの色違い作ろうってなって…。そのあとは「じゃあチェックもほしくない?」「カラフルもいいけどモノクロにしてみない?」「モノクロとカラフルのリバーシブルはレディースじゃない?」みたいな。“これいいね!”が派生して、全部かたちになりました(笑)。
ちなみにメンズのチェック柄だけなんですけど、内側にボタンが付いていて丈調整ができます。コートの長さを決めるとき、内側に折ってどれぐらいがいいか考えていたのですが「ボタン付けたらどっちでもいけるじゃん!」っていうひらめきが形になりました。これも完全に“これいいね!”の思いつきなんです。
マインデニムは、2人に加えてブランドのディレクションを務めるスタイリストの野口強も交えて、商品デザインを決定していったそうだ。
祐真:強さんのアドバイスを受けながら商品デザインをどうしようかという話を進めていきました。慎吾ちゃんのアートは絶対入れたかったのですが、2人とも強さんに無理難題なことばかり言うので、それがどこまでできるかというすり合わせをしていきました。
香取:デニムの裏地に使ったアートは、さっきも言ったように最初はコートに使おうとしていたものだったんですよ。でもコートには使えないかなって思ったから、落書きしたんです。それが逆にデニムで生きてきてきたんです。
ステアとのコラボレーションでは、エレガントなブラウスやジャカードのスカートなどを揃えた。その中でひときわ目を惹くのは、東京の夜景を捉えたスカート。これは、香取自身がスマートフォンで撮影したものを用いたものだという。