ウィングス・アンド・ホーンズ(wings+horns)の2012-13年秋冬コレクション。ウィングス・アンド・ホーンズは、テキスタイルのほとんどを自社工場で生産し、コレクション作成の現場でも真っ先に取りかかり始めるというほど、テキスタイルに強いこだわりと自信を持つ。今季は、高品質のニットやスタジャンで有名なスクーカム(SKOOKUM)とのコレボレーションが実現した。
ウィングス・アンド・ホーンズのディレクター、クレイグ・アトキンソン(Craig Atkinson)の来日に際し2012-13年秋冬コレクションの魅力を聞いた。
ウィングス・アンド・ホーンズ ディレクター、クレイグ・アトキンソン(Craig Atkinson)
「2012-13年秋冬コレクションのカラーパレットは、定番のグレー、ベージュ、ブラックに加えて、インディゴ、パープルをシーズンカラーにしています。定番のカウチンニットは雪山のようなモノトーンのグラデーションで仕上げました。」と説明してくれたとおり、ウィングス・アンド・ホーンズのカラーリングは、どこかカナダの雄大な自然の美しさを感じさせる。
シンプルでありながらディテールや素材で表情豊かに表現されたボトムは、膝下を絞ったラインが美しいブッシュパンツやチノ・パンツ。「裾を軽くロールアップすれば、足元を長くすっきりと見せてくれる。ウィングス・アンド・ホーンズの提案スタイルです。」とボトムの魅力を語った。
また、ニューヨーク、シアトル、ポートランドのブティックホテル「ACE HOTEL」で2009年に採用されたことでも知られるバスローブも素材を新たにコレクションに登場した。袖口のリブが全体をカジュアルに仕上げ、今年のレイヤードスタイルの決め手になりそうだ。
そして、迷彩柄やインディゴ染め、薄手のダウンなど、新しいオリジナル生地にも注目。冬でも比較的温暖なカナダ・バンクーバーに拠点を置いているからこそ発想できた、誰もが取り入れやすいようにアレンジされたアウトドアテイストのアイテム達が、今年のアーバンウィンターを上質なものにしてくれるだろう。