ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)の2018年秋冬メンズコレクションが、2018年1月20日(土)にフランス・パリにて発表された。
「服を着るフィールドは全てアウトドア」。本シーズンのホワイトマウンテニアリングは、ブランドのインスピレーションの原点とも言えるアウトドアウェア、中でも登山用装備の構成要素一つ一つに着目した。生死すら左右しうる道具、洗練されたアイテムの機能美に真剣に向き合い、ストリートの空気感との融合を図った。
目を引くのはディテールに詰め込まれたマウンテンウェアの要素だ。オリーブやシルバー、レッドに彩られたザイルはマフラーのように巻かれたり、クラッチバックのように掴んで持たれたりと多数のルックに登場した。カラビナは実用性を兼ね備えた装飾として、あらゆる部分に大量に付けられている。
トップスのレングスは基本的に長く、シルエットはややルーズ。縦長のバランスで調整するためか、パンツ・ソックス・シューズが同色で纏められたルックも見られた。
全体に90年代ファッションのテイストが盛り込まれていた。ウォーンアウト風の加工を施したフランネル生地を使用したアイテムや腰に巻かれたカーディガンなど、90年代を代表する要素が様々なルックに取り入れられている。肩から少し落ちたシェイプのニットは、ルックに脱力感を加え、グランジな雰囲気を醸し出すのに貢献している。