2012年1月16日、ミラノでジー ゼニア(Z Zegna)の2012年秋冬コレクションが発表された。ポール・サリッジ(Paul Surridge)をクリエイティブディレクターに迎えての初のコレクションとなる。テーマは「モダンなポートレートのように」。コレクションのイメージは、人との繋がり、そして常に進化する現実を受け止め、勇気を持って邁進する強い精神を持つ若い男性像を表現した。
飽きの来ないシンプルな色合いが特徴的。ネイビーブルーやチャーコルグレーのアウター、エボニー(漆黒)のスーツ等の深みのある色彩に、バーガンディのレザージャケット、エレクトリックブルーのインナーやエメラルドのアクセサリー等のアイテムをアクセントカラーに取り入れている。
1920年代にインスピレーションを受けたナローカットのダブルブレストジャケットはウェストラインは高めにつくられており、クラシックなルックだ。ボリューミーなアウターに、スリムなパンツと組み合わせることによって、細長いシルエットを表現した。
クラシックスタイルの中にも革新的な要素が盛り込まれており、素材は高級ツイード、ラムウールやモヘアなどを使用することにによってより上品かつ力強い男性像を表現、3Dメッシュやテクノジャージ等により独自性を表現。新素材やラバー、コッパーをコート、カーコートやレインコートに適用している。重厚感のある素材やレザーを組み合わせたクリーンカットなアイテムとiPadバッグやパソコンケース等のアクセサリーと組み合わせることによって、現代的なアーバンライフを表現している。
サリッジはゼニアブランドの伝統的であり多彩なスタイルやテーラリングを重視し、彼が持つ独特な感性を取り入れることによって、クラシックかつモダンに仕上げた。これからも彼が手がけるジーゼニアから目が離せない。