ブルガリ(BVLGARI)は、新フレグランスコレクション「スプレンディダ(Splendida)」を2017年4月29日(土)より発売する。
「スプレンディダ」コレクションは、ブランドを代表するウィメンズフレグランス「クラシック」コレクション「プールファム」「ロースエッセンシャル」「ジャスミンノワール」に現代性を持たせ再解釈を加えて生まれたものだ。
新作は「ブルガリ スプレンディダ イリス ドール(Iris d'Or)」「ブルガリ スプレンディダ ローズ ローズ(Rose Rose)」「ブルガリ スプレンディダ ジャスミン ノワール(Jasmin Noir)」の3種類。どの香りも一つの花を主役に据えて、作り上げられたものである。
発売に先駆け、新作すべての香りを手掛けたマスター調香師ソフィー・ラベが来日。各フレグランスの特徴や調香のポイントについて話を聞いた。
時代を越えて愛される名フレグランスを再解釈する際に、ポイントとなったのは「花」と「カラー」。「ブルガリ スプレンディダ イリス ドール」にはイリスを、「ブルガリ スプレンディダ ローズ ローズ」にはバラを、「ブルガリ スプレンディダ ジャスミン ノワール」にはジャスミンを主役(ディーバ)となる花として選んだ。この花々の香りは、フレグランスの中でも最も強いアブソリュートとして調香され、ミドルノートから大きく花を広げる。
もう一つのキーを握る「カラー」は、ボトルデザインに反映。黄金に輝く「イリス ドール」、パウダーピンクの「ローズ ローズ」、ダークブラックで決めた「ジャスミン ノワール」とそれぞれの香りのイメージを投影した。
またフレグランスの名称の中には、花とカラーのエッセンスをプラス。「イリス ドール」のドールは黄金を、「ローズ ローズ」ではバラ色という意味も含ませ、「ジャスミン ノワール」のノワールは黒を指す。そのため、どの香水の名称も「花+色」の仕組みで名付けられている。
ブランド初、ジュエリーエッセンスを取り入れた「プールファム」のDNAを引き継ぐ「イリス ドール」は、太陽のようにまばゆい輝きをイメージ。メインとなるのは、高価で貴重なイリス アブソリュート。香料として使用するには、花ではなく、植えてから6年を要するイリスの根茎から精製される。1kgのアブソリュートを得るためには、イリス40,000本つまり根茎8,000kgにも及ぶ。イリス以外の香りはすべてイリスとの相性を考えて選ばれたもの。女性的なイリスを引き立てる、ミモザやバイオレットリーフなどが起用されている。
香りは、肌に馴染みの良いパウダリー・フローラルから丸みのあるウッディ調へと変化していく。トップノートは、バイオレットリーフなどが若々しく弾け、爽やかなグリーンノートで始まる。続いて、ハチミツのようなニュアンスを持つミモザが加わり、メインとなるイリスへ。フローラル感あふれるノートは、高級感がありエレガント。ラストにかけては、ミルキーなサンダルウッドとトンカビーンが現れ、官能性を秘めた香りを完成させる。
■調香師ソフィー・ラベのコメント
「光の中に浮かび上がるゴールドのようなイリス アブソリュートを、貴重なミモザが引き立てながら、バイオレットリーフ、ヘリオトロープがほのかに加わります。ブルガリらしいパウダリーな香りは、サンダルウッドによってつややかで贅沢な形に演出されます。」
2006年に誕生した「ローズエッセンシャル」は、ダマスクローズをたっぷりと使用し、さらにフローラル感を増した「ローズ ローズ」として登場。調香師・ソフィー・ラベが改めてバラについて考え、思考を重ねた結果たどり着いたのは、ダマスクローズの香りを限りなく正確に再現させるために、エッセンスとアブソリュートをメインに使うことだった。
グリーン味が加わり、官能的でスパイシーな印象のローズ アブソリュート。そして、芳醇でローズのつぼみの爽やかな香りをもたらすダマスクローズ エッセンスの2種類を惜しげもなくたっぷりと組み合わせることで、つぼみから満開を迎え、朽ちていく、ローズの一生を縁取るように香り立つ。
ジューシーでフルーティーな「ローズ ローズ」の始まりは、みずみずしいシトラス調のノートから。マンダリンには、ムスキーな印象のホワイトマルベリーを添えた。イキイキとしたトップノートに対し、主役が現れるミドルノートは官能的な印象。ダマスクローズ エッセンスが生み出す女性らしさと、ダマスクローズ アブソリュートのセンシュアリティが組み合わさり、大きく花を開く。ラストは、サンダルウッドが生み出す貴重なウッディ調の香りと、ムスクが溶け合って、ソフトで穏やかな終わりを迎える。
■調香師ソフィー・ラベのコメント
「誘惑を思わせるフレグランスです。世界で最も美しい女性を体現する花、バラを贅沢に使った“美”の香りを、ホワイトマルベリーの煌びやかな香りが爽やかに引き立てながら広がります。」