マックスマーラ(Max Mara)の2017-18年秋冬コレクションが、2017年2月23日(木)イタリア・ミラノで発表された。
今シーズンは、スウェーデンで生まれた「誠実さこそ美の源である」という思考からインスピレーションを得た。北欧文化の代表・インテリアにも影響を与えたこの考え方は、素材そのものの持ち味を存分に生かすというもの。マックスマーラは、ここを起点に、イタリアの伝統的なサルトリアに北欧らしい趣を加え、今シーズンを進めている。
キャメル、グレー、そして鮮烈な赤といった、マックスマーラを代表するカラーがランウェイを訪れる。それぞれの個性を尊重するかのように、どのルックもワントーンでコーディネート。そのため、シアリングの立体感やケーブルニットの編地、カシミヤの光沢感など、素材の個性が際立ってる。
デザインはシンプルに、オーセンティックなエレガンスを追求。中核となるのは、アイコンであるコートで、シアリングやニットなど新鮮な素材をぶつけ、フィット感やシルエットにこだわり抜いたクラシックなピースにモダンさを投じる。
スタイリングしたのは、タイトスカートやハイネックニット。ピンストライプのスーツやワイドパンツといったマスキュリンなウェアや、フーディ型のジャンプスーツ・手袋といった遊び心溢れるアイテムが、豊かなリズムを生む。レイヤードは控えめな印象でロングスリーブトップスに、ニットベストやベアドレスを合わせる程度。全体的にスッとしたシルエットのためか、ウエストラインからプリーツを配した新デザインのフレアスカートが、より一層優美に感じられる。