アルベルタ フェレッティ(Alberta Ferretti)の2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、ミラノ・ファッションウィーク1日目の2017年2月22日(水)に発表された。
昨シーズンに引き続き、フェミニニティの中に強さと大胆さをうまく溶け込ませている印象である。ベースとなるのはマキシ丈のドレス。テキスタイルはシースルー地のもので、フリルや長くのびたフリンジで流動性をもたせたり、絵画のようなフラワーモチーフをあしあったりして女性性を打ち出している。
保たれた高貴さとエレンガンスの均衡の中で投じる遊び。それは、ミリタリーを感じさせるセーラーシャツやマリンパンツ、ロゴ入りのクルーネックニット、リラクシングなガウンコートといった類。また、レッドやパープルといったビビットカラーや、目の周りをブラックとレッドなどで囲んだアイメイクも好例で、ラグジュアリーな世界に面白みと斬新さをもたらしている。
シーズンアイコンといえるのは、翼を持ったライオンだ。イタリア・ヴェネツィアの象徴「有翼の獅子」を想起させるモチーフは、金刺繍で表現され、ニットやコート、バックパックなどに登場している。特に、煌びやかなライオンが鎮座したウール地のマントは、シースルードレスとのコントラストが美しく描かれ、内側に官能性を秘めた強い女性像を具現化しているようであった。
フィナーレは、月曜から日曜までを意味する“MONDAY”から“SUNDAY”までの文字を配したウィークニットと共に。2017年プレフォールコレクションとリンクする演出で、モデルたちが集結。トップバッターを飾ったモデルのジジ・ハディットも、ドレスにカジュアルなニットを合わせて颯爽とランウェイに現れていた。