JW アンダーソン(JW Anderson)2017-18年秋冬コレクションがイギリス・ロンドンで発表された。
異なる表情を持つテキスタイルの組み合わせ。J.W.アンダーソンが得意とするパズルのようにパーツ当てはめ完成したアイテムの数々は、時代はおろか惑星を超えるかのような印象を与える。
キャミソールのようなディテールやレースアップのブーツ、胸の位置に施されたポケットなど、ヴィンテージアイテムからピックアップしたようなディテールを随所に散りばめる。インスピレーション源は過去を振り返ることで生まれたのかと思っている矢先、シルバーの近代的なファブリックが現れ、近未来へと見るものを誘って行くのだ。
アシンメトリーのデザインが、その印象を増長しているのだろうか。Tシャツやスカートといったアイテムと形容し難いボリューム感は、ブランドならではの遊び心といえよう。素材に話しを移すと、未来的な合繊とコットンなどの自然素材以外にも、ファーやムートンといった動物性のエッセンスも加わっており、重層的な世界観が見て取れるだろう。
モチーフは多彩でありながら、女性的なテイストは散見される。カトリックのシスターが身に纏うコスチュームを思わせるアイテムや、腰の位置で絞られたドレスなど、根幹となる女性性という部分によってコレクションに統一感を持たせていた。