ジュリアン デイヴィッド(Julien David)は、2017年秋冬コレクションをフランス・パリで発表した。
メンズ・ウィメンズ合同ショーとなって2シーズン目を迎える今季は、男女ともにミリタリールックにフォーカスを当てた。MA-1、モッズコート、M-65。ミリタリーカルチャーを代表する面々がランウェイに連なっている。サービスドレスを想起させるフラップポケット付きのジャケットや肩章のついたアウター、空軍帽風の帽子といったアイテムは力強さを主張し、男性性香る独自の世界へと繋いでいく。
ミリタリーウェアは本来の趣はそのままに、モダンにアレンジされているのもポイント。ウエスト周りに配されたギャザーや、身幅をゆったりととったゆるやかなシルエットが好例で、ボトムスもクロップド丈に整えたり、折り返しの部分から色柄をのぞかせて都会的なムードに一新されている。
ウィメンズラインは、軍服の世界へヴィクトリアンを想起させるフェミニンなムードを投下。襟元にフリルをあしらったドレスや、パフスリーブのブラウスがカーゴパンツなどとミックスされている。マスキュリンなムードの中でふわりと舞う、シースル素材はずいぶんと可愛らしく、繊細さが増して映る。
足元はトレッキングシューズで。タイツ&ソックスのレイヤードでオリジナルの“山スタイル”を演出。中には、足先だけオープントゥにしたサンダル風ブーツも登場している。