「ミラノ・ファッションウィーク」が、2016年1月15日(金)から19日(火)までイタリア・ミラノで開催された。グッチやプラダ、ボッテガ・ヴェネタなど、人気ブランドが発表した最新コレクションを一挙まとめて紹介。
■5日目
日本文化をふんだんに詰め込み、漢字とカタカナの刺繍を施したデニムジャケットやロングMA-1、歌舞伎・アニメキャラクター・ストリートアートをごちゃ混ぜに合わせたダウンジャケットが登場。終盤には、スコットランドのキルトを想起させるようなボトムスも展開され、いくつもの文化を掛け合わせた、ダイナミックなコレクションを形成していた。
ファーコートを筆頭に、暖かなボリュームアウターが充実。スタンドカラーのショート丈アウターを飾った幾何学模様は、小さな三角形のラインに添うように、ファーをあしらって仕上げた贅沢な逸品。ジャケットスタイルもベルベット素材を採り入れて、秋冬シーズン使用にアップデートされている。
■4日目
今シーズンのグッチ(GUCCI)は、より折衷主義に。ランウェイには、熊のぬいぐるみ柄スクールカーディガンや刺繍入りサテンスカジャン、“スヌーピー”のトップスと、色濃いルックが並んだ。メゾンを代表するグリーン・レッド・グリーンの“ウェブ”とGG模様に、ミケーレらしい“ビー”モチーフを重ねた新作バッグにも注目。
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スキーを担いだモデルとともに、爽快なスタートダッシュを切った、エンポリオ アルマーニ。テーラードジャケットには、直線や四角模様をテープでランダムにあしらい、躍動的に仕上げた。ミラーレンズのアイウェアやラバーソールのレザーシューズなど、今季もフレッシュな小物が揃う。
キュートなモンスターシリーズ「バッグ バグズ」など、ユニークなアイテムを提案しつづけるフェンディ。今季のショーは“顔モチーフ”一色に。シャツの胸元、アウターのフード、コートの肘部分、それバックパックやトートバッグなど…あらゆるところから“顔を出し”、チャーミングなショーを完成させた。
インスピレーションとなったのは、バイク・メッセンジャー。サイクリングパンツや、ショーツと細身のパンツをレイヤードしたボトムスに、ビッグトップスをマッチさせ、都会的なムードを演出。腕に巻き付けるタイプのポーチや、クロスボディバッグなど、機能的な小物もランウェイに登場した。
ランウェイにブラックのレザーパンツやベロアのセットアップが並び、強さと男性らしさを感じさせる。ジャケットのラペル部分には異素材を採り入れ、シックなワントーンコーデにも変化をプラス。「HERO」「WILD」のロゴ、またSNSが発展している現代ならではのハッシュタグ付きロゴ「#ES」入りニットも揃った。
アーガイル模様やチェック柄を大きく配したニットやパンツ、アウターを主役に。ロングコートに、ジップ付きトップスとハイネックインナー、また、パーカ+ニットなど、新しい発想で仕上げたコーディネートにも注目が集まった。首元にはスカーフ、胸元にはブローチを添えた、ジェントルな着こなしはマネしたい。